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最終更新日 2025.06.24

屋久島旅行おすすめのコツ&ツアー情報

  • 屋久島

屋久島は島の周囲が130kmもあって車でも1周するのに約3時間かかります。しっかり・もれなく楽しむためには、事前の計画がとっても大事!
屋久島に行くのが初めてな方、地理がよく分からない方、どんなコースで回ればいいか分からない方はこのページで勉強してみましょう!

目次

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      屋久島おすすめの時期・シーズン

      屋久島は南にある島ですが、常夏というわけではなく季節感のある島ですので、目的によっていく時期を選んだ方がよりお楽しみ頂けます。
      以下トレッキング、ウミガメ、海や川も含めたアウトドア全般と目的別にそれぞれのシーズンをご紹介します。

      縄文杉トレッキングは3~11月、白谷雲水峡トレッキングは通年

      屋久島には九州最高峰の山があるくらいですので、冬には山の標高が高いエリアに雪が積もることもあります。縄文杉トレッキングの登山口までのアクセス道路にも積雪することがあるため、縄文杉トレッキングをしに行くなら12月後半~2月はオフシーズンとなります。(白谷雲水峡は通年トレッキングできます)

      逆に言えば3月~11月がオンシーズンですが、その中であえてトレッキング目的でおすすめの時期をあげるなら5月、特に連休明けがいい時期です。 山は新緑に輝き、台風の心配もなく天気も安定していてトレッキングしに行くにはとてもいいシーズンではないかと思います。地元でもこの時期ウォーキングやしゃくなげ登山などのイベントを開催していますのでタイミングを合わせて参加してみるのもいいでしょう。

      また最近では秋に温かい日が続くことがあり、10月後半~11月もねらい目のシーズンになっています。

      ヤクシマシャクナゲ(屋久島石楠花)と宮之浦岳

      関連ツアー

      ちなみに昨今の屋久島人気により、連休中や夏休み期間中など、縄文杉への登山道が非常に混雑する時期があります。
      屋久島世界遺産センターのHP内にいつがどの位混雑するか予想した縄文杉快適登山日カレンダー(屋久島世界遺産センターのページへ)がありますので、ご旅行計画の参考にしてみて下さい。

      ウミガメ観察は5~8月

      屋久島の美しい海岸は海水浴場として人気の他ウミガメの産卵地ともなっており、特に北西の永田浜は一大産卵地になっています。 産卵のピークは6月から7月上旬にかけて、子ガメが生まれ海に帰るのがだいたい7月後半から9月にかけての時期です。
      毎年5月中ごろから始まるウミガメの産卵期に合わせて観察会が開かれていて、この期間は観察会に参加しなければ夜間浜に立ち入ることができません。 感動的なウミガメの産卵・孵化を観察したい方はこの期間に訪れるとよいでしょう。

      関連ツアー

      海でのマリンアクティビティは7~9月

      山と森に恵まれた屋久島は、そこから流れ出る川や海もきれいです。屋久島の川や海も含めたアクティビティを楽しみたければ、やはり梅雨明け以降の暑い時期がオススメ。
      屋久島の梅雨明けは大体7月後半頃、海の日の連休前後になることが多いです。そこから9月いっぱいくらいまではシュノーケリングやダイビングなど海・川のアクティビティ含めお楽しみいただけるシーズンになります。

      関連ツアー

      ゆったり観光や里を楽しむのにオススメの2月

      屋久島を観光したり里や絶景スポットを巡ったりしたい方に穴場のシーズンとしてオススメなのが2月の屋久島。トレッキング目的の来島が本格化する前なのでゲストが少なく、ゆったり屋久島を楽しむことができます。景色がいいスポットもこの時期なら貸し切りできちゃう時もありますので、写真をじっくり撮ることもできます。

      屋久島大川の滝
      屋久島大川の滝
      屋久島横河渓谷
      屋久島灯台
      屋久島西部林道

      しかも2月の屋久島は食べ物も美味しい季節。海からは脂がのった海の幸が獲れ、陸ではタンカンが収穫のシーズンを迎えます。タイミングが良ければタンカン狩りの体験ができるのもこの時期ならではです。

      屋久島タンカン狩り

      それに混雑期には長時間待たなければいけなかったり、予約が取りにくい名店にもすんなり入れたりします。屋久島の気候・風土を活かした食品、クラフト製作をされている工場・工房を訪ねてゆっくりお話を伺ったりするのにもピッタリの時期です。(たまに不定休を取っているお店があるので事前に要チェックです)

      catch the beer
      丸勝水産
      やわら香
      Murakami Woodworks

      2020年からは地元の有志が2月の屋久島をもっと楽しめるよう、島内で様々なイベントを企画したり、予定されている催しの情報をまとめて紹介する「2月の屋久島を盛り上げる会」を立ち上げ活動を始めました。タンカン狩りや写真セミナー、集落の建築巡りなども紹介され、参加しやすくなっています。

      ちなみに2月後半になると最高気温が15度を超える日も出てきて、積雪のためトレッキングに行けないということも減ってきます。トレッキングだけでなく屋久島の風土や暮らしの様子にも触れてみたいという方にはオススメの時期です。 フリータイムツアーにレンタカーやオプションを追加しながら気ままにお過ごしください。

      関連ツアー

      屋久島の見どころ・楽しみ方

      屋久島には「海に10日、里に10日、山に10日」という言葉があります。自然に深く感謝し、海・山・里の恵みを全て取りつくしてしまうのではなく、必要な分だけをいただきながら暮らしましょうという言い伝えです。
      屋久島といえば深い森と山のイメージが強いと思いますが、この言い伝えの通り海や里にも豊かな恵みがあり、外から訪れる際にも海・山・里をバランスよく楽しむことを意識した方が、より屋久島らしさに触れることができると思います。

      海や川

      海抜0mから一気に2,000m近くの山がそびえる屋久島は、その海と山の近さ・それに伴う植生の垂直的な変化が自然遺産登録の理由の一つとなりました。
      黒潮から立ちのぼった湿った空気が屋久島の山にぶつかり雨となって降り、川を駆け下って再び海へ流れ出るという水の循環を身近に感じることができます。

      山が森でおおわれている屋久島の水はとてもきれいで、川・海の水質もとても良好です。海ではシュノーケリングやダイビング、釣りなどのマリンアクティビティを楽しむことができます。
      また海産物も豊かで、アゴ出汁の原料となるトビウオの水揚げは日本一を誇り、アゴだしやくん製に加工されています。北部の一湊集落はサバ漁が盛んで、鮮度を落とさないようにすぐに首を追って血抜きをする「首折れサバ」は地域ブランド品として定着しつつあるところです。

      九州最高峰の宮之浦岳に源を発する清流、安房川ではリバーカヤックで川面からの眺めを楽しむことができます。川面に覆いかぶさるように樹々が迫り生えている中を漕ぎ進むと、自然音しか聞こえない静謐な時を過ごすことができます。

      大川の滝
      永田いなか浜
      荒川
      松峯大橋

      屋久島の里では、島の自然の恵みを活かした人々の営みに多く触れることができます。年間通じて様々な魚種が獲れる海の幸を使った料理を出してくれる飲食店が多くあります。特に冬場は魚の脂が乗っていて1年で最も魚が美味しい時期だそうです。
      その同じ冬場、1~2月に収穫されるのが柑橘のタンカン。そのまま食べてももちろん美味しいですし、ジャムやジュースに加工されています。収穫時期には収穫体験ができるところもあります。

      また雨が多く湿潤な気候の屋久島は発酵にも向いているのかもしれません。タンカンなど屋久島で採れる素材のフレーバーを取り入れたクラフトビールの醸造や、緑茶・紅茶の製茶、カビ付けの行程があるサバ節の本枯節作りなどが行われています。

      この他にも屋久島の杉や木を材料にした木工やエッセンシャルオイルの抽出、今や人より多く生息しているヤクシカの肉を使った料理を出すレストラン・皮を使ったレザークラフトのお店もあります。里も現地のガイドの方と一緒に回ると、島の自然と関りながらどのような暮らしが営まれているか間近に見ることができて、より深く現地を知ることができるのではないでしょうか。

      catch the beer
      丸勝水産
      タンカン狩り
      やわら香

      屋久島の山もトレッキングだけではなく、森林浴という楽しみ方もあります。

      花崗岩が隆起した屋久島は、実は土の層が薄く樹木には厳しい生育環境です。その中で杉はゆっくり時間をかけて毎年少しずつ育っていきます。そして高い湿度などの条件から自らの身を守るため含むようになる成分が、人間にとっては安眠やリラックスの効果を有しているそうです。
      そんな樹々に囲まれながら、貸し切りの森で木にさわってみたり、足元の苔を観察したり、ハンモックにゆられてリラックスしたり、ゆっくり過ごす森との触れ合い方もあります。体力に自信がない方や、トレッキングでの達成感よりリラックスを山に求める方におすすめの過ごし方です。

      森林浴
      森林浴
      ハンモック
      森林浴

      ※屋久島でできる各種体験や観光スポットは下記からご覧いただけます。

      • 自然体験オプション
      • 見どころスポットガイド

      屋久島旅行おすすめ行程・モデルコース

      屋久島といえばなんといってもトレッキングが醍醐味。長い年月をかけて育まれた森を歩けば、身も心も洗われる気持ちがします。屋久島で2大トレッキングコースとなっているのが「縄文杉登山」と「白谷雲水峡」の両コースです。

      日帰り縄文杉トレッキングは往復8時間かかるため、丸1日がかりの行程となります。到着日・出発日を除く屋久島滞在日にスケジュールしましょう。

      縄文杉

      一方白谷雲水峡トレッキングの方は、どこまで奥に入って戻ってくるかで所要時間が異なります。一番奥まで行くのが太鼓岩トレッキングで、こちらは縄文杉と同じく1日がかりのコースになります。
      一方苔むす森(旧もののけ姫の森)までよければ、半日前後で戻ってくるツアーもあるので、例えば屋久島から帰る日の午前中~お昼にかけての半日コースで楽しむ方法もあります。
      白谷雲水峡の方はどこまで行きたいかで所要時間が変わってくるので、自分たちは何を観にいきたいのかを予めはっきりさせておくとよいでしょう。

      白谷雲水峡(苔むす森)

      これら所要時間を考えると、縄文杉トレッキング+白谷雲水峡太鼓岩トレッキングの場合は最低でも4日間、縄文杉トレッキング+白谷雲水峡苔むす森トレッキングの場合は最低でも3日間の旅行日程が必要となります。

      モデルコース・縄文杉&白谷雲水峡トレッキング付4日間

      日数行程食事
      1羽田空港→到着後フリー・翌日トレッキングの準備や島内観光をお楽しみください。
      トレッキング前に屋久島の自然や屋久杉について知ることができる、屋久島環境文化村センター(宮之浦)や屋久杉自然館(安房)で予習すると、トレッキングがより楽しめておススメです!

      ~ 各自宿泊先へ
      2

      終日:縄文杉トレッキング


      3

      終日:白谷雲水峡太鼓岩トレッキング


      4 出発までフリー・島内観光や安房川リバーカヤック・シュノーケリングなどの半日オプションをお楽しみください。
      お客様ご自身にて→屋久島宮之浦港・安房港→ジェットフォイル→鹿児島本港南埠頭*または屋久島空港→

      モデルコース・縄文杉&半日白谷雲水峡トレッキング付3日間

      日数行程食事
      1羽田空港→到着後フリー・翌日トレッキングの準備や島内観光をお楽しみください。
      トレッキング前に屋久島の自然や屋久杉について知ることができる、屋久島環境文化村センター(宮之浦)や屋久杉自然館(安房)で予習すると、トレッキングがより楽しめておススメです!

      ~ 各自宿泊先へ
      2

      終日:縄文杉トレッキング


      3

      午前:白谷雲水峡半日トレッキング

      屋久島宮之浦港・安房港→ジェットフォイル→鹿児島本港南埠頭または屋久島空港→

      関連ツアー

      自分で予約した宿泊先やお気に入りのガイドの方とのトレッキングが決まっているので、往復の交通と現地宿泊のみ(飛び泊可)み必要という方には、羽田~鹿児島の交通手段・時間帯と宿泊先を自由に組み合わせてツアーが作れる下記ツアーがオススメです。

      関連ツアー

      なお、トレッキングの前後は同じ宿に宿泊すると、トレッキングに必要なもの以外の荷物を置いておけるので楽チンです!
      トレッキング時の登山口までの送迎サービスは宮之浦~安房~尾之間の間としているガイドサービスが多いので、トレッキング前後の日はそれらエリア内に宿泊すると便利です。

      その他トレッキングに際しての参考情報やコツ、地区別の宿泊施設情報は下記リンク先のページをご覧下さい。

      • トレッキング時のコツ・注意点
      • 屋久島の地区別宿泊施設

      目的別屋久島ツアー

      トレッキングしたい

      ダイビング・シュノーケリング

      自分で作る旅

      観光したい

      奄美大島と屋久島をめぐりたい

      屋久島の奥座敷・永田集落

      永田浜

      永田浜を擁する永田集落は屋久島の奥座敷と呼ばれ、四季の移り変わりを感じられるいやしの里です。地区内には車で行ける世界遺産地域西部林道があり、里から見える唯一の奥岳永田岳を望むことができます。屋久島の自然の中でのんびり・ゆったり保養したいという方にはオススメの滞在先です。

      屋久島の地理・マップ

      屋久島は5角形がかった丸い島で、中央部に九州最高峰の宮之浦岳はじめ山々がそびえているため、各地区の間は外周道路を通って行き来し、トレッキングの際は最寄りの集落から登山口に向かう道路を上って島の中央に入っていきます。

      主要な地区の位置は時計になぞらえると分かりやすくて、12時から時計回りに、宮之浦(1時)、空港(2時)、安房(3時)、尾之間(6時)、西部林道(9時)、永田(10時)と並んでいます。

      島全体の地図や各地区間の車での移動時間の目安、各地区内の地図については、下記リンク先のページからご覧頂けます。