沖縄ダイビングの穴場・久米島はワイドもマクロもOKの“オールラウンダー”な海!

沖縄でダイビングといえば、石垣島や宮古島を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、もっと静かで、自然そのものに出会える“穴場”があることをご存知でしょうか?それが久米島。沖縄本島から西に位置するこの島は、観光地としての派手さは控えめながら、ダイビングの魅力は奥深く、幅広いスタイルに対応しています。

今回は、そんな久米島の魅力を、「何が見られる?」「いつがベスト?」「どこで潜る?」といった疑問に答えながら、できるだけわかりやすくご紹介していきます。

久米島が「穴場」と言われる理由とは?

久米島は沖縄本島から飛行機でわずか30分ほどの距離にあるにもかかわらず、就航している航空会社はいずれも日本航空グループの日本トランスオーシャン航空と琉球エアコミューターだけ。交通のキャパシティが沖縄本島はもちろん、石垣島や宮古島といった離島と比べても限られているため、観光客の数は比較的少なめです。

そのため、観光地特有の混雑とは縁遠く、海の中も陸の上も、どこかのんびりとした空気が流れています。

久米島はダイバーの要望に幅広く応える“オールラウンダー”な海

久米島の魅力は、その「懐の深さ」にあります。ワイド派もマクロ派も、ビギナーもベテランも、それぞれの楽しみ方ができるのが久米島の海。誰かの好みに偏ることなく、いろんなスタイルのダイバーを歓迎してくれる包容力があります。

ワイド派がうれしい大物との遭遇:イソマグロ、バラクーダ、ナポレオンなど

久米島には、回遊魚やサメ、ナポレオンフィッシュなど、大物が回ってくるスポットが点在しています。

特に有名なのが「トンバラ」。ここではイソマグロの群れやバラクーダ、時にはハンマーヘッドシャークに出会えることもあり、海のスケール感に圧倒されます。流れがある分、少し上級者向けのポイントではありますが、その分感動もひとしおです。

マクロ派も大満足の小さな生き物たち:ウミウシ、ピグミーシーホース、ハゼ類が豊富

反対に、浅場のポイントにはマクロ好きが喜ぶ被写体がたくさん。ウミウシはもちろん、ハゼやエビ、カニの仲間、ピグミーシーホースなど、じっくり探すと一度のダイブで何種類も発見できるほどです。

特におすすめは「ウーマガイ」。浅くて穏やかなので初心者でも安心して潜れるうえ、小さな生き物が豊富で、じっくり観察したいフォト派にもぴったりのポイントです。

初心者も安心、上級者も満足

久米島は、ダイビングを始めたばかりの人にとっても、とても優しい海。ビーチエントリーや浅めのポイントもあり、流れが穏やかなので、ライセンス講習や初めてのファンダイブにもおすすめです。

一方で、トンバラのような外洋ポイントや、ドリフトダイビングが可能な場所もあるため、何度来ても飽きることがありません。経験を積むほどに、新しい顔を見せてくれる、それが久米島の海の奥深さです。

【季節別】久米島で「いつ・何が」見られる?ダイビングベストシーズンガイド

「いつ行けばいいの?」というのは、誰もが気になるところ。久米島の海は年間を通して潜れるので、季節ごとの見どころをご紹介します。

春(4〜6月):ウミウシやハゼが活発に/サンゴの産卵は5〜6月がピーク

水温が上がり始める春は、ウミウシの種類が増え、ハゼの仲間も繁殖期を迎えるため、マクロ生物観察に最適なシーズンです。特に、カラフルで個性的なウミウシとの出会いは、マクロ派ダイバーにとって大きな楽しみ。また、5月から6月にかけては、神秘的なサンゴの産卵を目撃できるチャンスもあります。

夏(7〜9月):回遊魚の活性が高まり、水温も快適

夏の久米島は、透明度が高く、水温も暖かいため、ダイビングには最高のコンディションです。この時期は、イソマグロやバラクーダなどの回遊魚が活発になり、ダイナミックな水中景観を楽しみたい方におすすめ。ただし、台風シーズンでもあるため、天気予報のチェックは欠かせません。

秋(10〜12月):透明度が高く、ワイド派にとってのベストシーズン

夏の賑わいが落ち着き、海の透明度がぐっと増す秋は、ワイドアングルの撮影に最適です。遠くまで見渡せるクリアな海で、ダイナミックな魚影を捉えたいダイバーにおすすめ。水温もまだ比較的暖かく、快適にダイビングを楽しめます。

冬(1〜3月):透明度は抜群/ハンマーヘッドの目撃例もあり

一年で最も透明度が高くなる冬の久米島。水温は少し下がりますが、その分、クリアな海でのダイビングは格別です。また、この時期には、珍しいハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)が目撃されることもあるそうです。

通年:マンタに出会えるチャンスあり!特定ポイントに注目

久米島では、一年を通してマンタに出会える可能性があります!特に、「マンタステーション」と呼ばれるポイントは、マンタの出現率が高いことで有名です。優雅に空を舞うように泳ぐマンタの姿は、一度見たら忘れられない感動を与えてくれます。

久米島の主なダイビングスポットとその特徴

久米島にはバリエーション豊かなダイビングスポットが点在しています。それぞれに個性があるので、潜るたびに違う表情を見せてくれます。

トンバラ:大物狙いの定番!潮流を楽しむ中・上級者向け

久米島を代表する大物狙いのポイント。「大型回遊魚のメッカ」とも呼ばれています。海底からそびえる岩山のような地形が特徴で、潮通しもよく、多種多様な魚が回遊してきます。運が良ければ、イソマグロの群れやロウニンアジ、ギンガメアジの大群にも遭遇できるでしょう。時に流れが強いことがあるため、中級以上の経験がある方におすすめです。

マンタステーション:高確率でマンタが見られる人気スポット

通年でマンタと出会える可能性のあるレアなポイント。根の上を優雅に舞うマンタは、何度見ても飽きません。潮の流れや時間帯によっては、複数個体が旋回するシーンが見られることも。

イマズニ:魚影の濃さが魅力、群れや地形の両方を楽しめる

魚影の濃さが際立つ人気スポットで、ギンガメアジやホソカマスなどの群れと出会えるチャンスが豊富です。地形もダイナミックで、ドロップオフや穴、クレバスなどが楽しめるのも魅力。群れと地形、両方を満喫したいダイバーにぴったりです。

ウーマガイ:魚種が豊富な豪快ドロップオフ

久米島の東側にある人気ポイント。垂直に切り立ったダイナミックなドロップオフが特徴で、カスミチョウチョウウオやハナゴイ、キンギョハナダイなどの群れが舞う幻想的な風景が広がります。

深場にはスミレナガハナダイやフチドリハナダイ、アケボノハゼなどの人気マクロ生物も豊富。ワイドとマクロのどちらも一度に楽しめる、非常にバランスの取れたポイントです。透明度も高く、流れも比較的穏やかなので、初心者からベテランまで幅広く楽しめます。

シチューガマ:洞窟・アーチなど神秘的な地形を満喫

幻想的な洞窟ポイント。天井に空いた穴から光が差し込むと、まるでスポットライトのように水中が照らされ、神秘的な雰囲気に包まれます。地形ダイブが好きな人にはたまらない場所です。

久米島のダイビングサービスの選び方とおすすめショップ

ダイビングを楽しむうえで、ショップ選びはとても大切です。安心して海を満喫するためには、次のような点に注意して選ぶのがおすすめです。

ダイビングショップ選びのポイント

  • インストラクターの経験や対応の丁寧さ
  • レンタル機材の整備状況や清潔さ
  • 少人数制で安全管理が行き届いているか
  • 初心者向けにサポートが充実しているか
  • 送迎やログづけなど、サービスの内容

事前に口コミをチェックしたり、メールで問い合わせをしてスタッフの雰囲気を感じ取っておくと安心です。

久米島のおすすめショップ「ダイブエスティバン」

久米島でおすすめのショップは「ダイブエスティバン」。経験豊富なガイド陣と、きめ細やかなサポート体制が整っていて、初心者から上級者まで安心して楽しめます。

ボートも広々としていて快適。ポイント選びにもこだわっており、その日の海況やゲストのレベルに応じてベストなダイビングを提供してくれます。マンタステーションやトンバラのガイド経験も豊富で、久米島の海を知り尽くした頼れる存在です。

久米島ってどんな島?概要と東京からのアクセス方法

久米島は、沖縄本島の西側に位置する小さな島で、沖縄本島から飛行機で約30分の距離。人口は約7,000人で、のどかな田園風景と美しいビーチが広がる、どこか懐かしい雰囲気を感じさせる場所です。

島内に2つの山を擁する久米島は、島には珍しく湧水が豊富な土地。そのためかつては稲作も盛んで、久米という名前は米から来たという説もあるほどでした。

また久米島は海洋深層水の活用にも早くから取り組み、エビや海ぶどうの養殖は日本一を誇り、最近ではカキの陸上養殖にも成功しています。温かい表層水との温度差を利用した海洋温度差発電も実用化に向け動き出しており、漁業のみならずエネルギーも踏んだ複合利用が進んでいます。

島内には大型リゾートホテルからゲストハウスまでさまざまな宿泊施設があり、滞在スタイルに応じて選べます。飲食店も地元の味を楽しめる食堂から、おしゃれなカフェまでバリエーション豊富です。

東京から久米島への行き方

  • 羽田空港 → 那覇空港(直行便 約2時間半)
  • 那覇空港 → 久米島空港(乗り継ぎ便 約30分)

便数は日に数本ですが、那覇での乗り継ぎもスムーズ。那覇で一泊して観光を兼ねるという楽しみ方もできます。

那覇〜久米島の区間は日本国空(JAL)系列の日本トランスオーシャン航空(JTA)と琉球エアーコミューター(RAC)が運航していて、小型機での空の旅もなかなか風情があります。

アフターダイブも楽しもう!久米島の魅力的な過ごし方

久米島は、ダイビング以外の時間も魅力がいっぱい。せっかく訪れたのなら、ぜひ陸の魅力にも触れてみてください。

はての浜:白砂とエメラルドブルーの絶景スポット

久米島の代名詞ともいえる「はての浜」は、海の真ん中に浮かぶ白砂だけの無人島。透き通るようなエメラルドグリーンの海に囲まれ、何時間でも眺めていられる絶景スポットです。ツアーで訪れることができ、写真撮影やシュノーケルにもぴったり。

地元グルメを満喫:車えび、沖縄そばなど

島内には、沖縄そばや海鮮丼など、地元食材を使ったおいしい料理が楽しめるお店が点在。中でもおすすめは、久米島特産のクルマエビや、地元のもずくを使った料理。素朴ながら滋味深い味わいが、ダイビングのあとのお腹にじんわり染み渡ります。

島時間をのんびり味わう

カフェで読書をしたり、夕日を見ながら散歩をしたり。そんな何気ない時間こそ、久米島の魅力かもしれません。都会では味わえない静けさと自然のやさしさに包まれ、心も体もほぐれていくのを感じられるはずです。

 

 

まとめ|久米島は、静けさと豊かさを同時に味わえるダイビングの楽園

沖縄の人気エリアに比べて、観光地としての華やかさは控えめな久米島。でもその海は、マンタから小さなウミウシまで、実に多彩な顔を見せてくれます。シーズンを選べばサンゴの産卵や大物回遊魚との出会いも期待できる、まさに“オールシーズンOK”なダイビングスポット。

混雑を避けて、じっくりと海と向き合いたい。そんな方には、久米島という選択肢はきっとぴったりです。海の中も、陸の上も、人との出会いも、どこか丁寧で優しいのがこの島の魅力。

ダイビングを楽しむことだけが目的じゃなくても、久米島の旅は、きっと何かを思い出させてくれるはずです。次の休みは、ちょっと足を伸ばして、この“沖縄の穴場”に出かけてみませんか?

 

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