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最終更新日 2025.06.30

11月の沖縄ダイビング!秋から冬にかけて海を堪能するための防寒対策からおすすめスポットまで徹底解説

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11月の沖縄は海水の透明度が上がり、海中生物もよりクリアに見える時期です。本記事では、11月の沖縄ダイビングの魅力やおすすめのダイビングスポット、防寒対策まであわせてご紹介します。

目次

    目次

      11月の沖縄はダイビングの穴場的シーズン

      11月の沖縄の海は、安定した水温と高い透明度の中でダイビングができます。また、シーズンオフのため旅行費用が安くなるので、その分ダイビングに費用をかけられるのも嬉しいポイントです。

      ここからは、11月の沖縄ダイビングならではの魅力を4つ詳しくご紹介します。

      • 水温が25℃前後で温かい|安定した水温でダイビングできる
      • オフシーズンでリーズナブル|余った予算でダイビングをさらに堪能できる
      • 透明度の高い海が始まる|生き物や珊瑚をよりクリアに見られるシーズン
      • 中止のリスクが低い|台風シーズンが過ぎて雨も少なく最適な気候

      水温が25℃前後で温かい|安定した水温でダイビングできる

      11月の沖縄の海は、雨の少ない時期にはいるため水温が安定しやすく、長時間潜っていても体が冷えにくいので、身体への負担が少なくダイビングを楽しめます。

      夏(8月) 秋(11月)
      平均水温 29℃ 26℃
      平均気温 30℃ 23℃
      降水量 240mm 119mm
      ダイビングスーツの種類 ウェットスーツ(3ミリ) ウェットスーツ(5ミリ)
      ドライスーツ

      ※水中は温かいが、船の上は風で寒く感じることがあるので上着を持っていく
      ※ダイビング後は冷えるので、温かい飲み物を用意しておく

      オフシーズンでリーズナブル|余った予算でダイビングをさらに堪能できる

      11月の沖縄は、年間を通しても2番目に旅行費用が安くなるシーズンオフの時期です。旅行費用に余裕ができた分、ダイビングの本数を増やせます。

      ハイシーズンでは混雑してしまうダイビングスポットに潜ってみたり、この時期にゆったり時間をかけてダイビングのライセンス取得に挑戦してみるのもおすすめです。

      ただし、文化の日(11月3日)や勤労感謝の日(11月23日)と重なる場合には、旅費が高くなる可能性が高いため注意しましょう。

      透明度の高い海が始まる|生き物や珊瑚をよりクリアに見られるシーズン

      11月の沖縄の海は、夏に比べて水温が下がりプランクトンが減少していくことで透明度が上がります。またシーズンオフにより観光客が減る11月は、ダイビングにおいても同様で、ダイバーの数が減ることによって水中の透明度が保たれ、海中生物や珊瑚をよりクリアに見ることのできる時期でもあります。

      また透明度が上がることで、水中写真や動画をより一層楽しむことができます。高い透明度の中でまるで浮いているような非日常感を堪能できるのも、沖縄の透明度の高い海ならではです。

      ダイビング中止のリスクが低い|台風シーズンが過ぎて雨も少なく最適な気候

      沖縄でマリンスポーツを楽しむ際に懸念される台風ですが、11月は接近が少ない時期のため、ダイビングが中止になるリスクが低いのも魅力です。

      ※天候は安定するものの日中は日差しが強い日が多いため、紫外線対策、日焼け対策をする
      ※風が吹いたり、朝晩は肌寒く感じることもあるため薄手の上着を持っていく

      島別ダイビングスポット|11月の沖縄ダイビングを堪能できるおすすめスポットをご紹介

      11月の沖縄のダイビングショップは閑散期に入るのでダイバーの数が減ります。そのため、混雑を避けてダイビングを堪能でき、初心者ダイバーや久々のダイビングで潜ることに不安のあるブランクダイバーの方にとって狙い目な時期です。
      ベテランダイバーにとっても、繁忙期で混雑して普段行きづらいダイビングスポットを狙えたりと、夏には味わえない楽しみ方ができるシーズンです。
      沖縄には、友人島、無人島併せて54の島が存在しますが、中でも11月におすすめしたいダイビングスポットを紹介します。またあわせて、ダイビング前後で楽しみたい各地のイベントについてもご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

      • 沖縄本島|初心者でも楽しめるエリア
      • 久米島|大物狙いのダイビングが人気
      • 慶良間諸島周辺|「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」で二つ星を獲得した島もある
      • 宮古島|手付かずの自然が魅せるミヤコブルー
      • 与那国島|上級者向けの日本最西端の離島

      沖縄本島|初心者でも楽しめるエリア

      本土からのアクセスが良く、国際通りや首里城などの観光地も多い沖縄本島は、観光としてもおすすめのエリアです。数多くのダイビングスポットがあり、また、老舗のダイビングショップもあるため、初心者〜上級者まで安心してダイビングを楽しめます。

      おすすめショップ ピンクマーリンクラブ(恩納村)
      1988年に創業したダイビングショップで、自社ボートを所有している。ホテルを併設していたり、港まで歩いて数分などの好立地な点もおすすめ
      11月開催のイベント ・首里城復興祭(11月3日を中心に数日開催)
      琉球王朝の歴史と文化を堪能できる、首里城最大のイベント
      ・壺屋やちむん通り祭り(11月第一土曜日、日曜日開催)
      壺屋をより深く知り、楽しむことができるイベント
      ・沖縄国際カーニバル(11月中旬〜下旬開催)
      平成5年から長年親しまれている国際色豊かなお祭り

      崎本部【ゴリラチョップ】|ユニークな形の岩がシンボルの癒し系ダイビングスポット【初心者向け】

      冬場の北風に強く、夏場よりも11月〜2月にかけて穏やかに潜れるスポットです。ゴリラが空手チョップしているように見える岩があることからこの名称がつき、正式名称は崎本部と言います。ビーチダイビングができるので、初心者や久々のダイビングで少し潜るのが不安なブランクダイバーにもおすすめです。

      ダイビングスタイル ビーチ
      最大水深 10m
      スポットの特徴 浅瀬にはソフトコーラルが広がり、マクロ派のダイバーに人気のスポット

      真栄田岬【青の洞窟】|ダイナミックな地形を堪能できる【初心者〜中級者向け】

      青の洞窟がある大人気スポットです。透明度の高い海水を通り抜けた日光の反射によって繰り広げられる神秘的なブルーに染まった世界を泳ぐのは、最高の思い出になるでしょう。

      ダイビングスタイル ビーチ
      最大水深 35m
      スポットの特徴 階段をおりてエントリー。透明度は15m〜30mに及ぶこともある。

      ※透明度が高いため、気づいたら水深が深くなっていたということも。水深をこまめに確認する

      久米島|大物狙いのダイビングが人気

      大物の海中生物との遭遇や綺麗な珊瑚礁の海を満喫できるのに、石垣島や宮古島に比べて観光客が少ない「穴場」とも言える久米島。ザトウクジラやハンマーヘッドシャークなどと遭遇できることを夢見て、多くのダイバーが集う人気エリアです。

      おすすめショップ DIVE ESTIVANT
      1992年創業で、海への熱い想いを綴っているスタッフブログが定期的に更新されるのでダイビング前に是非チェック

      久米島ダイビングセンターSHIRAHAMA
      ダイビング団体NAUIのインストラクターの最高峰、コースディレクターの在籍するショップ
      11月開催のイベント ・お魚まつり(海の幸を食べてくだ祭)(11月上旬開催)
      久米島漁協が開催しているお祭りで、移動水族館やマグロの解体ショーなど子供から大人まで楽しめるお祭り
      ・久米島町文化祭(11月上旬開催)
      久米島で活動している様々なサークルや団体の発表会

      トンバラ|秋〜冬時期の大物を狙う絶好のスポット【中級者〜上級者向け】

      巨大な岩の周辺に広がるダイビングスポットのトンバラ、透明度が20m〜30mに及ぶこともあり、透明度の高い水中にそびえ立つ大きなトンバラ岩のダイナミックな地形も人気です。

      ダイビングスタイル ボート、ドリフト
      最大水深 30m
      スポットの特徴 高さが50mにも及ぶ巨大なトンバラ岩が織りなすダイナミックな地形と、水温が下がってきた時に大物回遊魚との遭遇率が上がる

      マンタステーション|1年を通してマンタがやってくる人気スポット【初心者向け】

      1年中マンタとの遭遇率が高い人気スポットです。国内でも珍しいブラックマンタが出現したという情報もあります。

      ダイビングスタイル ボート、ドリフト
      最大水深 15m
      スポットの特徴 マンタのクリーニングポイントで、水深10mに満たないリーフトップにマンタが出現することもある

      《久米島ダイビング安全対策協力会》が定めるマンタウォッチングのルールを守ること
      ※マンタに泡をあてない
      ※マンタがいる場合は、必ず着底して見る

      慶良間諸島周辺|「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」で
      二つ星を獲得した島もある

      沖縄本島から西に40kmの沖合に浮かぶ大小20余りの島からなる慶良間諸島は、2014年には国立公園にも指定されました。ケラマブルーと称される海の青さは世界的にも人気です。
      慶良間諸島の座間味島や阿嘉島に滞在してダイビングショップを探す際は、宿と併設されているショップがおすすめです。

      おすすめショップ 那覇シーマリン
      慶良間諸島ダイビングの専門ショップで、自社ボートで自由なダイビングプランを立てられる
      11月開催のイベント 座間味ファン感謝祭(11月いっぱい)
      座間味島ファンのための感謝際イベント月間で、様々な催し物が1ヶ月を通して催されるイベント

      ニシバマ(北浜)【阿嘉島】|慶良間諸島を代表するビーチ【初心者向け】

      世界屈指の青さでケラマブルーと称される海の中でも、随一の美しさを持つのが阿嘉島にあるニシバマです。スポット保全のために、どのダイビングサービスも船の隻数および回数制限を設けるほど人気のスポットです。

      ダイビングスタイル ボート、ドリフト
      最大水深 25m
      スポットの特徴 水深20m付近にあるアザハタの根が有名で、カメラ派ダイバーにとって人気なスポット

      座間味島周辺|バリエーション豊富なダイビングスポット【初心者〜上級者】

      座間味島から行けるダイビングスポットは100箇所以上あり、バリエーションに富んだエリアです。台風が直撃しない限り1年中潜ることができますが、特に秋〜冬にかけては写真好きにはたまらない透明度を誇ります。

      ダイビングスタイル ボート、ドリフト
      最大水深 25m〜40m
      スポットの特徴 真っ白な砂地から、ダイナミックな地形まで様々

      宮古島|手付かずの自然が魅せるミヤコブルー

      沖縄屈指の地形ダイビングエリアとして人気の宮古島は、洞窟やホールなどの地形スポットの宝庫となっています。浅い砂地でゆったり海を楽しむ初心者から、独特な地形を堪能する上級者向けのスポットまで幅広く揃っているエリアです。

      おすすめショップ マレア宮古島
      初心者向けプランが充実していて、ダイビングのための総合施設として本格的リゾートホテル「マリンロッジ・マレア」を併設している
      11月開催のイベント クイチャーフェスティバル
      宮古地区の民俗芸能である「クイチャー」を楽しむお祭りで、楽器を使わず掛け声と手拍子と共に輪になって踊るエネルギッシュで熱いお祭り
      東平安名崎がんずうマラソン
      東平安名崎公園をゴールとし、3つのコースが用意されているイベント。

      ツインケーブ|宮古島の青の洞窟【初心者向け】

      下地島エリアの南側に位置しているスポットで、秋から冬にかけてのダイビングがおすすめです。岩壁を見ながらゆっくりウミウシを見たり、魚群に飛び込んだり、ゆらゆらする光を眺めたりと長時間堪能することができます。

      ダイビングスタイル ボート、ドリフト
      最大水深 18m
      スポットの特徴 ゴロタの水路で繋がった2つのケープ(洞窟)があるのが特徴のスポット、浅い地形ポイントなので初心者でも楽しめる

      魔王の宮殿|リピーターの多い人気スポット【中級者〜上級者向け】

      人気、知名度No.1と言っても過言ではない魔王の宮殿はダイバーのリピート率も高く、宮古島を代表する地形ダイビングスポットです。いくつかのホールに分かれていて、その全てに差し込む幻想的な光が人気です。

      ダイビングスタイル ボート、ドリフト
      最大水深 25m
      スポットの特徴 メインエントランス、寝室、玉座と呼ばれる場所があり、暗闇の中を順番に巡っていくまさに探検のようなダイビングを楽しめる

      ※暗い中進むダイビングになるので水中ライトを持っていくこと

      与那国島|上級者向けの日本最西端の離島

      日本の最西端に位置する与那国島は、雄大な断崖絶壁や海底遺跡など、陸も海も神秘的かつ壮大な景観を楽しめる島として人気です。天然記念物でもある「ヨナグニウマ」があちこちで放牧されていて、都会では見られないのどかな風景が楽しめるエリアです。

      おすすめショップ 与那国ダイビングサービス
      民宿よしまる荘を併設しており宿泊込みで便利に利用できる

      ダイブセンターマーリン
      海底遺跡やハンマーヘッドシャークダイビングをメインで扱っているショップ

      サーウェス与那国
      与那国海底遺跡を世に広めたガイドが代表を務めており、歴史や風習にも詳しく様々な話を聞くことができる
      11月開催のイベント 日本最西端与那国島一周マラソン(11月第2土曜日開催)
      フルマラソン、ハーフマラソン、5km、10kmと様々なコースが用意され、開催後のふれあいパーティーも魅力の一つ
      金毘羅祭
      海難排除、豊漁祈願の祭事で子どもの奉納相撲も見どころ

      遺跡ポイント【海底遺跡】|海中に広がる壮大な歴史ロマン【上級者向け】

      与那国島の南東にある新川鼻(あらかわばな)と呼ばれる岬の真下にあるスポット。階段上の岩やステージを思わせる岩など、古代の巨大文明なのか、自然にできたものなのか、発見・発表されてから30年以上たった今でも調査中のミステリアスな光景を堪能できる人気スポットです。

      ダイビングスタイル ボート、ドリフト
      最大水深 25m
      スポットの特徴 神殿やメインテラスと名付けられた場所が多数あり、時に流れが強くなることがあるので要注意

      関連記事: KW_与那国島 海底遺跡

      西崎【ハンマーヘッドロック】|冬の与那国島といえばハンマーヘッドシャーク!【上級者向け】

      早ければ11月〜長ければGWくらいまで、ハンマーヘッドシャークの群れに遭遇できる確率が高い人気スポットです。「ハンマーヘッドロック」「南の根」などを総称して西崎と呼ばれています。

      ダイビングスタイル ボート、ドリフト
      最大水深 35m
      スポットの特徴 時に強い流れが発生するスポットではあるが、与那国で回遊魚が見たければ、まず先に名前が上がる人気スポット

      11月に沖縄でダイビングをする際は朝晩の寒暖差やボート上での冷えに注意する

      11月の沖縄ダイビングはその前後での防寒対策が、水中活動をより安定して楽しむために必要となってきます。しっかりと防寒対策をとり、快適なダイビングを堪能しましょう。

      平均気温 22.5℃
      平均水温 25℃
      ダイビングスーツ 5mmウェットスーツ
      船上待機中 ウィンドブレーカー
      その他
      • 船移動が多いので酔い止めを飲む
      • 日差しは強いので日焼け止め
      • ダイビング後の冷えを抑えるための温かい飲み物

      また、沖縄では珊瑚を守るために珊瑚採取を禁止する規則や、赤土が海に漏れ出すのを防ぐための条例が定められています。末長く、沖縄の美しい海を守っていくためにも定められた規則を守りましょう。

      沖縄でのダイビングについて、島別や目的別にツアーの計画を立てたい方はこちらのページをご覧ください。

      沖縄ダイビングツアーの詳細はこちら|南西旅行開発