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最終更新日 2025.09.30

春の移り変わりを楽しむ4月の沖縄ダイビングガイド|魅力・見どころ・注意点

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「4月に沖縄でダイビングはできる?」「どんな生物に出会える?」「シーズンの特徴は?」──そんな疑問を持つダイバーに向けて、4月の沖縄ダイビング事情を詳しく解説します。

春の沖縄は、冬の透明度の高さと夏に近づく魚影の豊かさを同時に楽しめる特別なシーズンです。混雑も少なく料金も比較的安定しているため、のんびり潜りたい人にもおすすめ。この記事では、4月ならではの海の魅力、出会える生物、エリア別のおすすめスポット、準備と注意点、旅行計画のコツまでを総合的にご紹介します。

目次

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      4月の沖縄ダイビングは「春の移り変わり」を楽しむ季節

      水温・気候の特徴:快適に潜るためのウェットスーツと日差し対策

      4月の沖縄の水温は22〜24℃前後で、5mmのウェットスーツが標準装備です。寒がりな方はインナーやフードベストを加えれば、より快適に潜れます。気温は20℃前後と過ごしやすいですが、朝晩やボート上では肌寒いことも。休憩時に羽織るウィンドブレーカーやボートコートがあると便利でしょう。また、日差しはすでに夏並みに強いため、紫外線対策も欠かせません。

      混雑・料金の特徴:GW前の狙い目シーズンを賢く楽しむ

      4月は春休みが終わり、GW前(特に上旬〜中旬)まで観光客が少ない狙い目のシーズンです。航空券やホテルもピークシーズンより予約しやすく、ダイビングも比較的空いた環境で楽しめます。ただし中旬には宮古島や石垣島でトライアスロン大会があり、その前後は一部宿泊施設や航空便が混雑するため、早めの予約が安心です。

      天候・海況の特徴:冬の海と夏の海、両方を楽しめる可能性

      4月は季節の変わり目で、冬型の北風が残る日もあれば、夏のように穏やかで南風が吹く日もあります。風向き次第で潜れるポイントが変わるため、柔軟なプランニングが大切です。冬の透明度の高さと、夏に近い魚影の濃さを両方味わえる可能性があり、バリエーション豊かな海を楽しめるのがこの時期ならではの魅力です。

      4月の沖縄の海で出会える注目の生物たち|マクロから大物まで

      マクロ生物観察が楽しい!生命の息吹を感じる春の海

      春の海はウミウシや甲殻類など、小さくカラフルな生物が豊富に見られます。水温が上がりきる前は活動的なマクロ生物が多く、フォト派ダイバーにとって絶好のシーズンです。また4月はスズメダイやクマノミが卵を産み、幼魚も出始める時期。コブシメの卵も孵化が近づき、赤ちゃんの形が透けて見えることも。透明度も高い日が多いため、小さな命の営みをじっくり観察しながら春の生命力を感じられるのが魅力です。

      大物との遭遇チャンス!春の沖縄ならではの迫力体験

      石垣島や久米島では、4月もマンタや回遊魚との出会いが期待できます。外洋に面したスポットではカスミアジやイソマグロなど迫力ある大物が回遊し、冬の荒々しい雰囲気が残る海で出会う姿は迫力満点。春は穏やかな日が増え、大物狙いのダイビングを楽しめる機会が広がります。

      春の訪れを告げる、サンゴの産卵シーズン直前

      4月はサンゴの一斉産卵(ピークは5〜6月)を控えた時期で、海の中は次の季節に向けてエネルギーに満ちています。産卵自体は見られませんが、健康で色鮮やかなサンゴの群生を観察できます。透明度の高い海に広がるサンゴ礁は、まさに春の訪れを告げる光景です。

      スキル・エリア別の4月のおすすめダイビングエリア

      初心者向け:慶良間諸島・本島周辺|アクセス良好で穏やかなポイント

      慶良間諸島(チービシなど)や沖縄本島周辺は、那覇からのアクセスが良好で、初心者向けの穏やかなポイントが豊富です。美しいサンゴ礁や熱帯魚を安心して観察でき、日帰りでも楽しめます。離島に渡る必要がないため、天候による計画変更のリスクも比較的低いです。

      中級者向け:宮古島・多良間島|地形ダイビングと高透明度

      宮古島は本州からの直行便もあり、高透明度の海でダイナミックな地形ダイビングを楽しめます。春は海況が安定し、「通り池」などの有名ポイントへ潜れる日が増えます。宮古島からさらに足を延ばせる多良間島では、手つかずのサンゴ礁など、のんびりした海を堪能できます。

      上級者向け:西表島|大型回遊魚とマクロの競演

      西表島は広大なサンゴ礁と豊かな自然に囲まれた島。外洋ではイソマグロやバラクーダなどの大型回遊魚に出会える一方、湾内ではウミウシや甲殻類などマクロ観察も楽しめます。流れが読みにくいポイントも多いため、経験豊富なダイバー向け。ワイルドで多彩な海が待っています。

      4月ダイビングの準備と注意点

      装備・スーツの選び方:快適に潜るための必需品

      水温22〜23℃の4月は、5mmのウェットスーツを基本にインナーやフードベストで体感温度を調整すると快適です。ボート上では風が冷たく感じられるため、休憩時に羽織れるウィンドブレーカーがあると安心。紫外線は夏並みに強いため、日焼け止めやサングラス、帽子も必須の装備です。

      柔軟な計画:天候・海況に備える

      4月は風向きが安定せず、日によって潜れるポイントが変わります。複数のエリアやスポットに対応できるショップを選ぶことで、海況に左右されにくくなります。離島への船便は夏より減る場合もあるため、スケジュールには余裕を持たせるのがおすすめ。柔軟な計画が、安全で充実したダイビングにつながります。

      4月に沖縄ダイビングを楽しむための旅行計画

      おすすめの滞在日数とスケジュール

      3泊4日または4泊5日のプランがおすすめです。GW前はフライト・宿泊費が抑えやすい時期のため、3日間しっかりと潜りながら観光も楽しむ計画が立てられます。移動や天候不良に備えて予備日を設けると、より安心です。

      ダイビング以外の楽しみ方

      春の沖縄は花や新緑が美しい季節。ダイビング後にビーチ散策や夕日鑑賞を楽しんだり、旬の島野菜や魚を使った沖縄料理を味わうのもおすすめです。観光客が少ないため、島の素朴な雰囲気をじっくり堪能できるのも4月ならでは。海と陸の両方をバランスよく楽しむことができます。

      4月沖縄ダイビングは柔軟に備えて多彩に楽しもう

      4月の沖縄ダイビングは、「春の移り変わり」を楽しめる魅力あふれる季節です。水温22〜23℃で快適に潜れ、冬の澄んだ透明度と夏の活気ある魚影を一度に体験できるのはこの時期ならでは。マンタや大物、ウミウシなどマクロ生物との出会いも期待でき、初心者から上級者まで多彩なスタイルで楽しめます。旅行費用や混雑も比較的落ち着いており、計画を立てやすいのもメリット。風や海況の変化に備えた柔軟なスケジュールを組めば、4月の沖縄でしか味わえない特別なダイビング体験が待っています。

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