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最終更新日 2025.06.16
与那国島でダイビングしたい!を叶えるコツ
- 与那国島

目次
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与那国島ダイビングが人気の理由
与那国島(よなぐにじま)は日本最西端の島。天気のいい日には台湾を見ることもできる国境の島ですが、多くのダイバーにとって憧れの存在でもあります。そんな端っこの島がそこまで人気を集めるのには、大きく2つの理由があります。
海底遺跡|人工物か天然の地形かミステリアスなスポット

与那国島の南の海底には、大きな遺跡のような石の構造物が横たわっています。1986年に島出身のダイビングガイド真謝(新嵩)喜八郎さんによって発見されました。以来そのミステリアスな存在が世界中のダイバーをひきつけています。
その起源については研究が進められてきて、人工物という説も天然の地形という説もありますが、後者の方が優勢となっています。
ハンマーヘッドシャーク|川の流れのような大群は世界レベル

海底遺跡と並んで与那国島のダイビングで人気なのがハンマーヘッドシャークの群れです。毎年12月~4月の冬の時期に与那国島に回遊してきます。ピーク時にはまるで川が流れているような大群が現れることも。その圧巻の光景を求めてやはり世界中のダイバーから注目されています。
与那国島ダイビングのシーズナリティ
ピークは冬~春|海底遺跡とハンマーヘッドのシーズン
与那国島のダイビングの最盛期は、意外にも12月~4月にかけての冬のシーズンです。この時期は、
- 北から季節風が吹くため、島の南側が潜りやすくなり、海底遺跡に行ける日が増えること
- ハンマーヘッドシャークが回遊してくること
から、与那国島のダイビングの目玉が二つとも揃うからです。そのためダイビングサービスも宿泊も大変混みあいます。
どちらもスキルと経験を要するダイビングとなるため、海底遺跡やハンマーヘッド狙いが多くなる冬の時期は、経験本数50本以上・ブランク半年以内など、ファンダイビング参加に際し条件が付されることもあります。
夏は透明度抜群で大物回遊魚が現れる

冬が与那国島ダイビングの表の顔だとしたら、夏場は裏の顔。しかし夏には冬にはない魅力があります。
与那国島の海は、陸からの排水が少なく、強い流れの黒潮が流れているため、もともと沖縄の他の島々に比べても透明度が高いといわれています。そこに夏の太陽光線が差し込むと、真っ青な美しい海が楽しめるのです。
また夏の与那国には、イソマグロやバラクーダなどの大物回遊魚がやってきます。青い海にバラクーダが群れをなす様子は圧巻の景色です。
初心者でも行きやすいホワイトワールドなど島の北側にあるスポットに行きやすいのも夏場の時期。混みあわない夏場に経験を積んで冬に備えるのも一つの方法ですね。
ダイビング初心者・ライセンスなしで与那国島の海を楽しむ方法
与那国島のダイビングは、海底遺跡のように早い潮の流れの中をドリフトでダイビングする、スキルを要するイメージが強いかもしれませんが、全部のポイントがそうというわけではありません。初心者やダイビングライセンスがない方でも与那国の海を楽しむ方法をご紹介します。
初心者向けポイントのダイビングで癒される
与那国島にも、穏やかで癒される初心者向けのポイントがあります。
先にあげたホワイトワールド(馬鼻東)はその代表恪で、一面真っ白に広がる砂地でベラなどのフィッシュウォッチングが楽しめます。
またサバチというポイントには水深15mほどの棚にイソギンチャクの群生があって、100匹近いハマクマノミが住んでいます。
どちらも流れが早くなく、初心者でも潜りやすいポイントと言えます。
シュノーケルや体験ダイビングでも潜れる

さらにCカードを持っていない人でも、シュノーケリングや体験ダイビングで与那国の水中世界を楽しむことができます。ピークシーズンが落ち着く4月~11月に、現地のダイビングサービスが体験ダイビング、シュノーケリングのメニューを提供しています。
リクエストが通りやすい時期を選ぼう
初心者の方やCカードを持っていない方が与那国のダイビング・シュノーケリングを楽しむための一番のコツは、ズバリ時期を選ぶことです。
とにかく12月~3月にかけては、経験豊富なダイバーたちが海底遺跡やハンマーヘッドシャークを求めて与那国島にやってきます。自分のペースに合わせて対応してもらえ、落ち着いてダイビングを楽しみたいのであれば、そのピークを外した4月~11月の間を狙いましょう。
他の島々が混みあう夏場は、与那国島が穴場でかえってねらい目とも言えます。上手に時期をずらして最西端の海を堪能してください。
与那国島のダイビングサービス
与那国島にはいくつかのダイビングサービスがあります。その中で私たちのゲストが多く利用されているサービスを2か所ご紹介します。
与那国ダイビングサービス|1978年創業の老舗

与那国島で一番の老舗のダイビングサービスが、与那国ダイビングサービスです。1978年に創業し親子二代にわたって続いています。島の西側久部良に位置し港もすぐそばです。民宿よしまる荘を併設しています。
※空港までの送迎あり
サーウェス与那国|海底遺跡発見者が代表
海底遺跡を発見した真謝(新嵩)喜八郎さんが代表を務めるダイビングサービス。与那国空港から車で5分ほどの祖納集落にあります。海底遺跡をクルーズで見に行くことができる水中観光船も運航しています。
ダイビングサービスのすぐ横に宿泊施設・ぐまぁーぐまーぬ入船を併設しています。
またDr.コトー診療所セットのすぐ上にヴィラタイプの宿泊施設 Irifune Annex Bamboo Villa も有しています。
与那国島へのアクセス
与那国島までのアクセスはフェリーと航空便がありますが、一般的なのは航空便です。那覇と石垣島から運航しています。
便名 | 出発 | 到着 | |
---|---|---|---|
那覇→与那国 | RAC721 | 07:15 | 08:35 |
RAC727 | 14:50 | 16:15 | |
与那国→那覇 | RAC724 | 11:25 | 12:40 |
RAC728 | 18:50 | 20:10 |
便名 | 出発 | 到着 | |
---|---|---|---|
石垣→与那国 | RAC741 | 10:05 | 10:35 |
RAC743 | 12:40 | 13:10 | |
RAC747 | 17:50 | 18:20 | |
与那国→石垣 | RAC742 | 09:05 | 09:35 |
RAC744 | 13:40 | 14:10 | |
RAC746 | 16:50 | 17:20 |
RAC743便までに与那国島に到着すれば、その日のうちに1ダイブすることができます。
与那国島ダイビング計画のコツ
いよいよ与那国島へダイビングへ行きたい!となった場合、希望に叶うように行くコツをご紹介します。
ピークはとにかく早く計画
繰り返しになりますが12月~3月の与那国島はとにかく人気です。この時期に潜りに行くリピーターの方は、翌年の分を予約して帰られることもしばしばあります。
つまり2月の連休などいかにも人気になりそうな日程は、1年前から予約が入っている場合もあるということです。
このシーズンにどうしても与那国島に行きたいという場合には、かなり早くから(これまでの経験上、半年以上前から)計画を立てて予約を確保していきましょう。
初心者・初めてはショルダー期を上手に狙おう
リピーターになれば翌年分の予約を取るということもできますが、初めて行く場合にはそんな方法は使えません。
また初心者の方もスキルや経験の条件が付されたり、周りが経験豊富なツワモノばかりでは尻込みしてしまうでしょう。
そんな方々はまずはピーク時期を少し外したショルダーの時期を狙ってみてはいかがでしょうか?12月上旬や4月はピークシーズンに近いものの、真っ最中と比べるとまだ予約が取りやすい時期でねらい目です。
航空便の夏ダイヤ次第で午前中着も可能に
夏期に季節便のRAC741が運航されれば、与那国島に10時半頃到着できます。この便で与那国島に到着すれば、その日中に2ダイブ潜ることができます。
またRAC741便には東京からも乗り継ぎできるダイヤとなることが多いです。
便名 | 出発 | 到着 | |
---|---|---|---|
羽田→石垣 | JAL971 | 06:45 | 09:30 |
石垣→与那国 | RAC741 | 10:00 | 10:30 |
初日から2ダイブできてしまうという意味でも、夏場はお得でねらい目と言えるでしょう。
与那国島のダイビングの魅力や楽しみ方のポイント、お分かりいただけたでしょうか?ぜひご自身のスキル・経験や、希望するダイビングのスタイルを踏まえて、計画的に時期を選んで自分なりの与那国ダイビングをプランニングしてみて下さい!
