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最終更新日 2025.06.30

屋久島の厳選ダイビングポイント10選!屋久島ダイビングの魅力やベストシーズンを紹介

  • 屋久島
  • 屋久島・奄美

1993年に世界自然遺産に登録された「屋久島」。森が豊かな島として知名度の高い屋久島ですが、森に負けない豊かさが海にもあります。

黒潮の恩恵により、 安定して透明度の高い水中景色が広がる屋久島の海。

本記事では、屋久島で楽しめるレベル別のダイビングスポットをはじめ、ベストシーズンやおすすめダイビングショップを解説します。

目次

    目次

      屋久島の魅力的なダイビングポイントをエリア別・レベル別に解説

      屋久島の海は亜熱帯と温帯が入り混じったような海で、海水の透明度は申し分ないでしょう。世界遺産「屋久島」の魅力的なダイビングポイントをエリア別・レベル別に分けて解説します。
      屋久島でのダイビングは、時間帯によって魅力が変わるため、その点もぜひおさえておきましょう。

      時間帯 主な魅力 ポイント
      早朝 夜明け直後に魚たちが活発に捕食活動を始めるため、群れのダイナミックな動きを観察しやすい 朝のうちに活動を終えると一日を有効に使える
      日中 太陽光が差し込み、水中が最も明るい時間帯サンゴや魚の色彩をはっきり楽しめる 透明度も良く、早朝や日没後と比べて安定した視界が確保できる
      日没後 昼間には見られない夜行性生物(エビ・カニなどの甲殻類の捕食活動など)の行動を間近で観察できる ライトを使った視界確保や、昼間とは違うダイビングスキルが必要

      南部エリア|浅いながらも景観が楽しめるエリア

      南部エリアでは、地形が楽しめるポイントが多くあります。なんといっても通年で透明度が良く、一面に広がる眩しいほどの白砂の景色に心奪われます。
      ここでは、屋久島南部のエリアを紹介します。

      ポイント名 レベル エントリー 水深 特徴
      栗生 初心者 ビーチ 〜18m 屋久島で最も白い砂浜が広がっている
      尾之間 中・上級者 〜20m 港から入るポイント

      初心者向けのおすすめダイビングポイント

      南部エリアで初心者におすすめのスポットは栗生です。栗生は、屋久島南部で一番有名なビーチポイントとなっています。
      トイレや簡易シャワーもあり、施設的にも整っています。水路やトンネルなどの地形が楽しめ、通年で透明度が良く、一面に広がる眩しいほどの白砂の景色が特徴です。
      キビナゴの大群やグルクン(タカサゴ)の群れが生育しており、のんびりとしたダイビングが楽しめます。

      中・上級者向けのおすすめダイビングポイント

      南部エリアで中・上級者におすすめのスポットは尾之間です。尾之間港から入るポイントで、外洋の地形ダイビングが楽しめます。
      北部が荒れている時に利用し、5m未満の湾内ではフリソデエビ、キンチャクガニ、ガンガゼカクレエビ、ヤクシマカクレエビなど甲殻類が充実していて楽しめます。

      北部エリア|屋久島で最もメジャーなポイントがあるエリア

      北部エリアは水深が浅く、初心者のダイバーでも潜りやすくウミガメや多種多様な魚が見れるポイントもあります。
      ワイドな群れもマクロな生物も生息しているため、水中カメラを楽しむダイバーを飽きさせません。
      ここでは、屋久島北部エリアを紹介します。

      ポイント名 レベル エントリー 水深 特徴
      一湊タンク下 初心者 ビーチorボート 3〜30m ウミガメ遭遇率No.1
      ゼロ戦 初心者 ボート 18〜26m 第二次世界大戦中のゼロ戦の残骸が眠る歴史的なスポット
      お宮前 中・上級者 ボート 3〜30m 矢筈神社の赤い鳥居が目印
      観音崎 中・上級者 ボート 10〜45m 透明度が高く外洋に面した迫力ある地形が特徴
      灯台下 中・上級者 ボート 10〜45m 屋久島No.1の上級者向けドリフトポイント

      初心者向けのおすすめダイビングポイント

      北部エリアでダイビング初心者の方におすすめのポイントは以下のとおりです。

      ダイビングポイント 主な魅力
      一湊タンク下 洞窟や岩場の地形ダイビングが楽しめるポイント。ハナヒゲウツボやジョーフィッシュ、ウミウシやハゼなどのマクロ生物から回遊魚まで楽しめる。
      ゼロ戦 第二次世界大戦期における大日本帝国海軍の艦上戦闘機「ゼロ戦」と見られる残骸が眠る歴史的なポイント。ゼロ戦の残骸は魚礁の役割を果たしていて、多くの魚が見られる。代表的なゼロ戦を守るかのように居座るアザハタと、そのゼロ戦の残骸付近にいるテンジクダイやフタイロハナゴイが楽しめる。

      中・上級者向けのおすすめダイビングポイント

      北部エリアでダイビング中・上級者の方におすすめのポイントは以下のとおりです。

      ダイビングポイント 主な魅力
      お宮前 矢筈神社の赤い鳥居が目印。15m付近のサンゴ群にコブシメのペアが産卵に集まるポイント。また25m付近にあるハマサンゴには色々な魚群が根付いている。
      観音崎 透明度が高く外洋に面した迫力あるダイナミックな地形ポイント。45mから切り立った根や水路などもある。15〜20mでの根待ちではグルクンの群れからマダラトビエイ、ツムブリ、ギンガメアジまで見られる。
      灯台下 屋久島いちばんの上級者向けドリフトポイント。潮の流れが変わりやすく複雑なため潮に逆らって泳ぐことも多々あり泳力が必要

      口永良部島エリア|温泉が湧き出るエリア

      口永良部島周囲には黒潮の影響を受けて豊富な種類の生き物が生息しており、大型回遊魚とも遭遇する可能性があったり、火山島ならではの水中に湧き出ている温泉を楽しめるポイントがあったりと、屋久島とはまた違った体験ができます。
      口永良部島は宮之浦港〜口永良部港までフェリーで1時間35分かかり、なおかつ1日1便しかありません。
      そのため、日帰りの遠征ツアーに参加する形が基本です。

      ポイント名 レベル エントリー 水深 特徴
      寝待 初心者向け ボート 5〜20m 温泉が湧き出るポイント
      岩屋泊 中・上級者 ボート 5〜20m サンゴが広がるポイント
      ドラゴン 中・上級者 ボート 18〜40m 深場ポイント

      初心者向けのおすすめダイビングポイント

      口永良部島エリアで初心者におすすめのスポットは寝待です。
      水面に突き出る立神洞窟や、海底から湧き出る天然温泉と湯の花が見どころのポイントです。
      砂地中の温度は60℃まで上がるため、やけどに注意が必要です。

      中・上級者向けのおすすめダイビングポイント

      口永良部島エリアでダイビング中・上級者の方におすすめのポイントは以下のとおりです。

      ダイビングポイント 主な魅力
      岩屋泊 一面にサンゴが広がる癒しポイント。キンギョハナダイやハナゴイの大群、キンメモドキ、スカシテンジクダイなどが見られる。サンゴに群れるキンギョハナダイ、ハナゴイは大群。
      ドラゴン 根頭が18mと深場の上級者向けポイント。魚影が濃く魚の姿をはっきり捉えることができる。キンギョハナダイ、カシワハナダイ、アカボシハナゴイなどが見られる。

      屋久島ダイビングの魅力はクリアな視界と豊富な魚種

      屋久島ダイビングの魅力を、島の環境面から解説します。

      20〜30mの視界が確保でき冬でも海水温が18℃以上と良質な環境

      屋久島の海は非常に透明度が高く、好条件の時には20〜30mほどのクリアな視界が確保できます。海水温は通年で18℃〜29℃と、真冬以外はウェットスーツで潜れる水中環境が整っています。
      真冬時は18℃〜20℃のため、5mm以上のウェットスーツやドライスーツを着用することを推奨します。
      また、屋久島の平均気温は通年で11.9℃〜27.5℃と本州(東京は5.2°C〜27.4℃)に比べ過ごしやすい気候です。

      950種類以上の魚種を観測できる

      屋久島の海は黒潮の影響で、 常に高い透明度を保っています。
      黒潮の暖流が多様な魚種とサンゴ礁の生育を促し、壮大な景色を作り上げているのです。
      その魚種の豊富さと魚影の濃さは、沖縄の島々で生息する魚種数に匹敵するといわれています。

      屋久島ダイビングのベストシーズンは7月~10月

      屋久島ダイビングのベストシーズンは、7月〜10月頃です。
      黒潮の流れが屋久島に近づく時期で、水温は25℃〜29℃、透明度も上がり、魚影も濃くなります。
      透明度は20〜30mに達することもあり、クリアな海中の景色を満喫することができるのです。
      しかし7〜10月は台風シーズンのため、船の出航に関して注意が必要です。台風接近時はフェリー・航空便の欠航や観光施設の閉鎖が起こり得ることがあります。天気予報を事前に確認し、危険が予想される場合は旅行日程の変更も検討しましょう。
      夏から秋にかけては晴天が多く、晴れている日は海況も安定しているため初心者にもおすすめのシーズンです。

      7月〜10月に観測できる生物

      屋久島といえば、世界でも有数のウミガメの産卵地として有名です。屋久島ではアカウミガメ・アオウミガメを観測でき、どちらも絶滅危惧種に指定されています。
      特に屋久島北西部の永田いなか浜では、アカウミガメの上陸数が日本全体の3〜40%を占めており、北太平洋最大のアカウミガメの産卵地となっています。
      4月下旬から8月上旬には産卵、7月下旬〜8月下旬には孵化する様子が見られます。特に6月に入ると産卵が盛んになり、多くのウミガメが上陸します。
      その他にもよく見られる小さな生き物には、ピグミーシーホース・ハナヒゲウツボ・ジョーフィッシュ・ホタテツノハゼなどがあります。多様な水生生物が群れをなして泳いでいる様子は、息を呑むほど美しい絶景です。

      おすすめの屋久島ダイビングショップ

      おすすめのダイビングショップ4選を紹介します。

      屋久島ダイビングDIVEANCHOR

      ドリフトダイブ、マクロ・フォトダイブなど、多彩なダイビングスタイルを提供しており、各スタイルのスペシャリストが在籍しています。
      屋久島発の離島遠征など、DIVEANCHOR⁺でしかできない特別な屋久島ダイビング体験してみませんか?

      空港からのアクセスはこちらから(車で約40分)

      エバーブルー屋久島

      屋久島で唯一のPADIダイブセンターとして認定されているショップです。
      パウダーカウンターやシャワールームなど、女性ダイバーにも配慮した設備が整っています。
      体験ダイビングでは、半日のショートコースと一日のロングコースがあり、初心者から経験者まで幅広く対応しています。

      空港からのアクセスはこちらから(車で約16分)

      屋久島ダイビングサービス もりとうみ

      フィッシュウォッチングや水中写真を楽しむ方のために、のんびり&まったりしたダイビングスタイルを提供しています。 参加者一人一人に合わせて水に慣れることを重視しています。

      空港からのアクセスはこちらから(車で約15分)

      屋久島ダイビングガイド夢心地

      2025年にリニューアルしたダイビング初心者専門店です。
      安心・安全に楽しめるダイビングを提供しており、初心者向けの体験ダイビングや、ライセンスを取ったばかりの方におすすめです。
      ダイビングとトレッキングをセットで楽しむことができます。

      空港からのアクセスはこちらから(車で約4分)

      黒潮の恩恵による豊富な魚種をダイビングで楽しもう!

      黒潮の暖流がもたらす、透明度の高さと950種類以上の魚種が魅力の屋久島。
      回遊魚が観測できるポイントや白い砂地が広がる癒しポイント、ゆっくり生態観察のできるポイントなど、見所が豊富です。
      ぜひご自身のニーズに合ったポイントをぜひ探してみてください。
      屋久島でのダイビングにご興味がある方はこちらのツアーをご確認ください。素敵な海が、あなたを待っています。

      屋久島のツアー情報はこちら|南西旅行開発