島をまなぶ、ナビゲートする
最終更新日 2025.06.30
屋久島への行き方を交通手段別に解説!アクセスとおすすめスポットを紹介!
- 屋久島

1993年に日本初の世界遺産に登録され、世界的にも観光地として有名な屋久島。
海岸の亜熱帯林から山頂の亜寒帯までユニークな自然環境のほか、島に根付く特有の歴史や文化が、屋久島の魅力をさらに深めています。
本記事では、屋久島初心者でも安心して旅行に行けるよう、屋久島までの交通手段一覧とおすすめの行き方、島を満喫するおすすめスポットをご紹介します。
目次
目次
屋久島までの行き方を交通手段別に徹底解説!
屋久島への交通手段には、下記画像のように様々な選択肢があります。

ここでは、出発地点別に以下2つの方法について詳しくご紹介します。
- 鹿児島県外から屋久島へ行く方法
- 鹿児島から屋久島へ行く方法
※本記事に記載したデータはあくまで目安のため、季節によって所要時間や価格に変動がある可能性がございます。詳細は各交通手段の公式サイトをご参照ください。
鹿児島県外から屋久島へは飛行機がおすすめ:まずは直行便のある空港へ!
最も時間をかけずに屋久島に向かうには、直行便のフライトがおすすめです。ただし、本数や出発する空港が限られているのでご注意ください。
【おすすめポイント】
POINT
- 移動時間が短く、屋久島での滞在時間を長くできる
- 移動時間の短縮で1泊2日の旅行でも屋久島を満喫できる
- 乗り換えの手間がなく、スムーズに到着できる
大阪(伊丹)空港:約1時間50分で到着
東日本から屋久島の直行便を利用する場合、最も近い空港が大阪(伊丹)空港です。
▼大阪(伊丹)空港→屋久島
所要時間 | 約1時間50分 |
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金額(片道) | 19,000円〜26,000円 |
※直行便は1日1便
福岡空港:約1時間10分で到着
西日本で鹿児空港から距離が離れている方は、福岡空港を利用しましょう。
▼福岡空港→屋久島
所要時間 | 約1時間10分 |
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金額(片道) | 片道12,200〜21,300円 |
※直行便は1日1便
鹿児島県から屋久島へは飛行機・フェリー・高速船の3つの移動手段がある
鹿児島から屋久島を目指す際の交通手段は、飛行機・フェリー(大型客船)・高速船の3つがあります。
それぞれのメリット・デメリットをもとに、旅行プランに最も適した移動手段をご検討ください。
いち早く島に到着したいなら飛行機
屋久島を少しでも長く堪能したい人には、移動時間が最も短い飛行機での旅がおすすめです。
▼鹿児島空港→屋久島
所要時間 | 約40分 |
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金額(片道) | 15,000円前後 |
メリット
・移動時間が圧倒的に短い
・空からの景色が楽しめる
・本数が多く搭乗時間を選びやすい
デメリット
・満席になりやすいため、早めの予約が必要
・荷物の重量制限があるので注意する
・搭乗手続きに約1時間程度かかる
・運賃が他の移動手段に比べて高い
コストを抑えたいならフェリー(大型客船)
「コストを抑えて移動しつつ、まったりと地平線が広がる景色を楽しみながら移動したい」という方にはフェリーがおすすめです。
▼鹿児島本港→屋久島(屋久島2)
所要時間 | 約4時間 |
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金額(片道) | 6,000円 |
※客室ランク、繁忙期によって価格変動あり
※屋久島2は現在運行休止中、再開予定は最短で2025年3月28日
メリット
・費用が圧倒的に安い
・船内に喫茶室、イベントホール、売店等の設備が充実している
・展望デッキからの眺めを楽しんで船旅を堪能できる
・大型船のため、高速船より揺れが少ない
デメリット
・1日1便しかない
・高速船よりも移動に時間がかかる
・海況、天候によって欠航になることがある
・鹿児島空港→鹿児島本港の移動時間が長い
車:約40分/電車:約1時間
飛行機よりコストを抑え可能な限り短時間で移動したいなら高速船
飛行機よりはコストを抑えつつ短時間で移動したい方は、高速船を検討するといいでしょう。ただし、高速船はシートベルト着用・航行中は船外へ出られないため、海の景色もフェリーほど楽しむことができません。
また、時期によっては高速船とほぼ同額で飛行機に乗れるため、高速船に乗るかどうかは慎重に考えた方がいいでしょう。
「航空券が21,300円と高い時期に、コストを抑えつつ可能な限り短時間で屋久島に行きたい」という場合におすすめの手段です。
▼鹿児島本港→屋久島
所要時間 | 1時間50分〜3時間 |
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金額(片道) | 12,200円 |
メリット
・旅行の日程に合わせて屋久島の港(安房 or 宮之浦)を選べる
・移動時間がフェリーより短い
・日本でも数少ないジェットフォイル(船体の下に水中翼を取り付けて海面から浮上させ、高速で航行する船舶)を体験できる
・運行本数が多い(1日6便*季節により本数に変更あり)
デメリット
・座席着席&シートベルト着用のため船旅気分は味わえない
・鹿児島空港→鹿児島本港の移動時間が長い
車:約40分/リムジンバス:約1時間
・船酔いになることがある
・海況や天候次第で欠航になることがある
東京から屋久島に向かうなら飛行機との組み合わせがおすすめ!
東京から屋久島に向かうなら、飛行機と組み合わせた交通手段がおすすめです。選択肢は主に以下の2つ!

それぞれのポイントを踏まえたうえで、目的にあった交通手段を選びましょう。
【おすすめ】飛行機で所要時間最短!屋久島の滞在時間を長くしたい人向け!
長く屋久島に滞在して観光やアクティビティを思う存分堪能したい人は、短時間で移動できる飛行機の乗り継ぎがおすすめです。
特に、鹿児島空港からの便は1日に数本あるので旅行プランを立てやすくなります。
▼【おすすめ】東京(羽田空港)→鹿児島空港経由→屋久島空港の移動プラン例
所要時間 | 約2時間 |
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乗り継ぎ | 1回 |
金額例(片道) | ・羽田空港→鹿児島空港
JAL:13,790円〜/ANA:13,790円〜/スカイマーク:6,070円〜/ソラシドエア:6,770円〜 ・鹿児島空港→屋久島 15,000円前後 |
※2025年4月時点での価格です。航空費は、シーズンによって価格変動します。
※早割や先得などを利用した価格は異なるので、各種機関にお問合せください。
▼東京(羽田空港)→伊丹空港/福岡空港経由→屋久島空港の移動プラン例
伊丹空港 | 福岡空港 | |
所要時間 | 約3時間30分 | 約4時間 |
乗り換え | 1回 | |
金額例(片道) | ・羽田空港→鹿児島空港
JAL:13,790円〜/ANA:13,790円〜/スカイマーク:6,070円〜/ソラシドエア:6,770円〜 ・鹿児島空港→屋久島 15,000円前後 |
・各地主要空港→福岡空港
JAL:13,260円〜/ANA:13,350円〜/スターフライヤー:12,680円〜/スカイマーク:8,980円〜 ・福岡空港→屋久島 12,200〜21,300円 |
※2025年4月時点での価格です。航空費は、シーズンによって価格変動します。
※早割や先得などを利用した価格は異なるので、各種機関にお問合せください。
飛行機&シャトルバス&フェリーでコストを抑える!屋久島の観光に予算を割きたい人向け!
旅の道中も旅行の醍醐味。交通費を抑えてのんびり移動しつつ屋久島旅行を楽しみたい人には、飛行機&シャトルバス&フェリーでの移動がおすすめです。
▼東京羽田空港→鹿児島空港→鹿児島本港→屋久島の移動プラン例
所要時間 | 約16時間 ・東京羽田空港→鹿児島空港:約2時間 ・鹿児島空港→鹿児島本港:約1時間 ・鹿児島本港→屋久島:約13時間 |
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乗り継ぎ | 2回 |
金額例(片道) | ・羽田空港→鹿児島空港 JAL:13,790円〜/ANA:13,790円〜/スカイマーク:6,070円〜/ソラシドエア:6,770円〜 ・鹿児島空港→鹿児島本港間リムジンバス:1,500円 ・鹿児島本港→屋久島:3,900円 |
屋久島を満喫するために、行き方を考える際のポイント4選
屋久島旅行を満喫するためには、どんな旅行プランを立てるかが重要です。ここでは、自分に合った旅行になるかを左右する以下4つのポイントについて解説します。
- 交通費などコストで考える
- 旅の目的と観光スポットで考える
- 宿泊先に求める条件や滞在拠点で考える
- 屋久島内での交通手段で考える
交通費などコストで考える
屋久島旅行を楽しむためには、明確な予算を決めることが重要です。
行きたい場所、食べたいもの、泊まりたいホテル、交通手段など、それぞれにどのくらいの予算をかけるのかで、その旅行で堪能できる体験は大きく変わります。
特に移動に関しては、速さを重視するほど金額が上がる傾向にあります。
「安く済ませつつ旅路ものんびり楽しむ」という方もいれば「飛行機で早く移動して現地での観光やアクティビティを楽しむ」という方もいるでしょう。
ご自身が旅のどこに楽しみを見出すか、を考えて予算配分を決めてください。
また、予算の中にはお土産代、万が一に備えた予備費も忘れずに計算しておくことが重要です。
旅の目的と観光スポットで考える
各観光スポットをじっくり堪能したい、短い時間でもなるべく多くを見て周りたい、その中でも歴史を学んだり、癒しや刺激を求めたいなど、旅行に求める目的は人それぞれです。
どの目的にしても、効率よく見て回ることが重要で、その為には、観光スポットを中心として、自分の滞在拠点を決める方法がおすすめです。
屋久島の歴史に触れるなら宮之浦地区

宮之浦地区は、港・宿・飲食店が集まり屋久島観光の拠点として人気のエリアになります。
古くから人々が集う集落として発展し「救いの宮」とも呼ばれる益救(やく)神社にちなんだ伝承があります。
鹿児島、種子島への定期フェリーや高速船が就航する港もあります。
おすすめポイント | 縄文杉、白谷雲水峡、屋久島総合自然公園など豊かな自然が満喫できる |
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周辺にある観光名所 | ・屋久島環境文化村センター ・益救神社 ・屋久島総合自然公園 ・屋久島町歴史民俗資料館 ・屋久島うみがめ館(展示館) |
縄文杉トレッキングをするなら安房地区

安房地区は、屋久島の南東部に位置し、アクセス良好で観光の拠点として多くの人が集まるエリアです。とびうお漁業の港町でもあり、また縄文杉登山のスタート地点となっています。屋久島の玄関口として多くの人に愛されています。
おすすめポイント | 「屋久島世界遺産センター 」 屋久島の自然の成り立ちから、登山のルールまで幅広く紹介されている |
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周辺にある観光名所 | ・安房港 ・ヤクスギランド ・屋久杉自然館 ・屋久島世界遺産センター |
尾之間温泉でリラックスするなら尾之間地区

尾之間地区は、屋久島の南部に位置し、pH約9.6とアルカリ性で約49度とかなり熱めの温泉が湧き出るエリアです。約350年ほど前に地元の猟師に鉄砲で撃たれた大ジカが傷を癒したと言い伝えられ、今尚多くの人に愛されています。
おすすめポイント | お湯の質感をしっかりと感じられる尾之間温泉 |
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周辺にある観光名所 | ・千尋の滝 ・猿川のガジュマル ・尾之間温泉 ・尾之間文化の森 ・尾之間歩道巡視 |
*注*
温泉に石鹸などを持参する際は、環境循環型のエコなものを使用するようにしましょう。
波打ち際で夕暮れを堪能するなら永田地区

永田地区は、屋久島の北西部に位置しており、屋久島の中で唯一、奥岳(屋久島の中心部にある約2,000mの山々)が望める集落です。貴重な湿地として、そこに生息する動植物を国際的に保護するためのラムサール条約にも登録されています。
おすすめポイント | 永田浜は日本一、そして世界有数のアカウミガメの産卵地 |
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周辺にある観光名所 | ・横河渓谷 (ヨッコケイコク) ・永田岳 ・永田灯台 ・いなか浜 |
宿泊先に求める条件や滞在拠点で考える
旅行の醍醐味の一つである宿を決めるうえで、様々な優先したい条件があると思います。
宿泊先に快適さを求めるならリッチな場所に泊まり、宿泊よりも観光体験にお金をかけたいならリーズナブルな場所に泊まる、などを考えるといいでしょう。
目的スポットの位置関係を把握して大まかな滞在拠点を決める
屋久島観光を堪能するためには、参加したいツアーや、観光地を決め位置関係を把握し拠点となる宿を決めるのが重要です。
人気ツアーを参考にした拠点エリアは以下の通り。
白谷雲水峡ツアー | :宮之浦エリア |
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縄文杉ツアー | :安房エリア |
淀川トレッキングツアー | :尾之間エリア |
横河渓谷ツアー | :永田エリア |
宮之浦岳丘トレッキングツアー | :安房エリア |
参加したいツアーの集合場所へのアクセスや、アクティビティを体験した後の帰りやすさなどを考慮して宿を決めて、快適な屋久島旅行を楽しみましょう!
安さ重視・快適さ重視など求める条件を明確にして宿泊先を決める
滞在先選びは旅の楽しさを決める重要な要素。目的に合わせて宿のジャンル・グレードを決めるようにしましょう。
主な観光拠点 | 宮之浦エリア・屋久島空港エリア・安房エリア・西部林道エリア・永田エリア | ||
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誰と旅行に行くか | 一人旅 |
家族・友達 | 恋人・夫婦 |
宿に求める条件 |
・ゆっくり過ごせる ・wi-fi完備 ・他の旅行客と交流 など |
・家族時間を過ごせる ・他の旅行客を気にせず静かに過ごせる ・送迎をつけたい など |
・2人の時間をゆっくり過ごせる ・他の旅行客を気にせず静かに過ごせる ・リッチなリゾート気分を味わえる ・オーシャンビューを楽しめる など |
宿のジャンル |
ゲストハウス 民宿 ペンション キャンプ場 など |
ホテル 旅館 一棟貸し コテージ など |
ホテル 旅館 一棟貸し など |
屋久島内での交通手段で考える
屋久島島内を幅広く移動するには、徒歩だと限界があります。余すことなく堪能できるように、島内移動の交通手段を把握し好みの観光プランにあった移動手段を選びましょう。
自分のペースで観光するならレンタカー
時間に縛られたくない、自分好みの旅行計画を立てたい、そんな人にはマイペースで自由に移動できるレンタカーがおすすめです。
メリット
・移動の自由度が高く好きなルートで回れる
・プライベート感のある旅行を楽しめる
デメリット
・自身で安全面に注意する必要がある
・公共交通機関に比べ料金が高くなる
※慣れない道を運転することになるので注意が必要。特に狭い道は車に傷がつかないようにする。
費用を抑えて旅のプランを楽しむなら路線バス
ある程度の自由はほしいけど、なるべく安く観光したい、そんな人には公共の交通機関がおすすめです。
メリット
乗り放題チケットで安く回れる
デメリット
・本数が少ないので観光名所を多くは回れない
・雨の日に停留所で長時間待つこともある
・終電があるため夜間の移動ができない
路線バスを利用する際は、外での待機が多いため、雨天時の移動は大変になります。また、乗り降りがあるため、大荷物での移動は避けた方がいいでしょう。
島のプロの話を聞きたいならガイドツアー・定期観光バス
屋久島初心者には、ガイドが色々紹介してくれ、島の魅力を存分に理解できるガイドツアーや定期観光バスが人気です。
メリット
・効率よく観光できる
・レンタカーより安く観光できる
・団体であれば貸切観光バスを利用できる
デメリット
・出発時間などが決まっているため、ある程度スケジュールが決められてしまう
※事前予約が必要なことが多く、出発前の予約・確認が求められる
目的に合わせて屋久島の旅を充実させたいなら「ツアー」がおすすめ!
屋久島旅行を堪能するためには、充実した旅行計画を立てることが重要です。 しかし、自分で手配するとなると宿、交通手配、アクティビティ予約など各方面への連絡、手配が大変ですよね。そんな時にはツアーを利用するのがおすすめです。
▼鹿児島本港→屋久島(屋久島2)
個人手配 | ツアー | |
連絡先 |
・交通運営会社 ・宿泊先 ・レンタカー会社など ・アクティビティ運営会社 |
ツアーを申し込んだ旅行会社のみ |
手配すること |
・屋久島への交通手段 (飛行機、高速船、フェリー) ・宿泊先 ・島内交通手段 ・アクティビティ |
ツアーを申し込んだ旅行会社が手配 |
メリット |
・自分オリジナルの旅行計画が立てられる ・パッケージツアーでは空きがないとされている宿が取れる ・マイレージを使用して割引を受けられるたりできる |
・交通手段/宿泊先/島内交通手段など必要な手配をほとんど対応してくれるため、自分の手間がほぼない ・悪天候で旅行がキャンセルになった時も、連絡が一括で済む ・パッケージツアーに申し込めば個人手配よりお得になることもある |
デメリット |
・各種手配をするために、多方面に自力で連絡をしなければならない ・悪天候などで旅行が中止になった場合、キャンセルの連絡もする必要がある |
・ある程度ツアーの日程が決められていることが多い ・選べるホテルに限りがある |
オーダーメイドなツアーを組んでくれる会社を選択すれば、日程も希望に沿って柔軟に決められます。
屋久島を堪能するためにどのようなツアーが組めるのか気になる方は、こちらのページにて目的ごとにツアーを整理しておりますのでぜひご確認ください。ご自身にあった屋久島の楽しみ方を見つけていただけたらと思います。