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最終更新日 2025.06.30
屋久島の滝めぐり!おすすめ絶景滝スポット5選&効率的に周る3つのモデルコースをご紹介!
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屋久島は、亜熱帯地域の天候の特徴による雨量の多さによって、140ほどの川が流れており、その数と同等以上の滝が存在します。本記事では「日本の滝百選」に選ばれた滝を含む、屋久島のおすすめの滝5つと、おすすめモデルコースをご紹介します。
目次
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引用:屋久島観光協会
屋久島の滝の魅力!〜神秘的な水景を楽しめるおすすめの滝5選〜

屋久島の滝には、それぞれ異なる魅力があり、壮大な迫力を堪能できる滝や日本の中でも珍しいとされる滝などさまざまです。その中でも、おすすめする5つの屋久島の滝の魅力と特徴をご紹介します。
屋久島の滝には、主に以下のような魅力・特徴があります。
魅力 | 豊かな水源が生み出す、神秘的な景観 |
特徴 |
|
屋久島の特徴である、多量の雨・花崗岩の隆起による山岳によって、壮観な滝が大小問わず多数存在しています。本記事では、屋久島の滝の中でも特に人気な滝5選を紹介します。
大川の滝(おおこのたき)|「日本の滝百選」に選ばれた屋久島最大の滝

引用:屋久島観光協会
大川の滝は、「日本の滝百選」にも選ばれた屋久島の滝の中でも最大級の規模を誇る滝です。壮大な景観と迫力を求めて、多くの旅行者が訪れます。
大川の滝がコースに入ったトレッキングツアーもあるので、ぜひ参加してみてください。
特徴 |
・「日本の滝百選」にも選ばれた屋久島最大の滝 ・落差88mの大迫力 ・滝壺の真下まで行けるので豪快な水しぶきを全身で浴びて堪能できる |
基本施設情報 (駐車場/トイレ) |
バス1台、普通車5台 : トイレあり(多目的トイレもあり) |
アクセス |
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※水量の多い日は鉄砲水などの危険もあるため、渓流に近づきすぎない
※足場が悪いので歩く際は十分に注意する
(特に滝壺の下は非常に滑りやすいため、歩きやすい運動靴で行くこと)
千尋の滝(せんぴろのたき)|目の前に広がる落差60mの大迫力の絶景を楽しもう!

引用:屋久島観光協会
一枚岩を削り造られた壮大な景観と、落差60mの滝の水しぶきを堪能できる千尋の滝。長さが250m、幅300mに及ぶ自然が作り出した芸術品と言われています。
特徴 |
・花崗岩の1枚岩を削り造られた壮大なV字型を流れ落ちる落差60mの大迫力 ・雨が降った翌日は水量が増し迫力倍増 |
基本施設情報 (駐車場/トイレ) |
バス5台、普通車25台 : トイレあり(多目的トイレもあり) |
アクセス |
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※石畳の歩道が雨天時は滑りやすいので注意して歩く(歩きやすい運動靴で行くこと)
※滝の下にはいけません
トローキの滝(とろーきのたき)|日本でも珍しい海に直接流れ落ちる滝

引用:屋久島観光協会
直接海に流れ落ちる滝は、日本の中でも珍しく、トローキの滝はそのひとつです。一般的な滝は雨量によって水量が変わりますが、トローキの滝は潮の満ち引きで落差が変わる珍しい滝です。
特徴 |
・「海 excepting 瀑」と呼ばれる日本でも珍しい、直接海に流れ込む滝 ・潮の満ち引きで落差が変わる ・背後のモッチョム岳と鯛ノ川にかかる赤い橋とのコントラストが写真好きに大人気 |
基本施設情報 (駐車場/トイレ) |
・トローキの滝にはなし ・向かいにあるぼん・たん館の施設を利用可能 ・普通車10台 : トイレあり |
アクセス |
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※トローキの滝に向かう道は短いが足場が悪いので注意する(歩きやすい運動靴で行くこと)
布引の滝(ぬのびきのたき)|水量で表情が変わる神秘の滝!
屋久島の布引の滝は、生い茂った木々に囲まれるようにある滝です。全体を見ると落差40mにも及ぶ滝になります。
特徴 |
・生い茂る木々の中で、落差40mもある滝 ・水量が増えれば大迫力、しかし水量が不足すると滝がほぼ流れなくなることもあるので雨の後に行くのがおすすめ |
基本施設情報 (駐車場/トイレ) |
普通車12台 : トイレあり |
アクセス |
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※水量が不足すると、滝自体がなくなることがあるため、雨の後に行くことがおすすめ
※道中は苔が多いので足元に気を付ける(歩きやすい運動靴で行くこと)
蛇之口滝(じゃのくちのたき)|滑らかに滑り落ちる滝

引用:屋久島観光協会
山岳を抜けた先に見られるのは、幅100mの巨岩を水が流れ落ちる蛇之口の滝です。特に、エメラルドグリーンに輝く滝壺はツアーの中でも旅行者に人気となっています。
特徴 |
・落差30m、幅100mに及ぶ滑らかに滑り落ちる滝 ・エメラルドグリーンの滝壺が人気 ・山岳を抜けてやっと見ることのできる幻の滝 |
基本施設情報 (駐車場/トイレ) |
専用駐車場、トイレはなし 尾之間温泉駐車場利用 |
アクセス (尾之間歩道入口まで) |
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※亜熱帯のジャングルの中は登山道になっているため登山の装備をしていくこと
※倒木などにより道に迷いやすいため気を付けること
※ツアーへの参加がおすすめ
屋久島の滝を効率的に周るには?|3つのモデルコースを紹介!

屋久島の滝めぐりは、雄大な自然美を堪能できる一方、食事をとれるエリアが限られているため、食事を含めたタイムスケジュールを立てることが重要です。
ここでは、効率的に滝をめぐりつつ、ランチを食べそびれないためのスケジュール例を交えながら3つのモデルコースをご提案します。
屋久島の滝の見どころは点在しており、飲食店や休憩所が限られているため、食事の時間と場所をあらかじめ把握しておくことが大切です。
ポイント1 | 見たい滝を1日で回るか2日に分けるか決める | |
「滝めぐり以外にも旅の目的がある方」 | 「滝めぐりが旅の目的である方」 | |
短い時間で多くの滝を見たい方は1日で周るといい | 時間の余裕を持って滝をじっくり見たい方は2日に分けるといい | |
ポイント2 | 1日で滝を回る場合は午前で行くか、午前午後で分割するか決める | |
「午前で全ての滝を見て回る」 | 「午前午後に分けて見て回る」 | |
午後は余裕を持って過ごせるが、そのぶん朝の出発は8〜9時と早くなり、それぞれの滝をじっくり見る時間はない | 滝をじっくり見られるが、いつどこでご飯を食べるかを事前に決めておく必要がある | |
ポイント3 | 昼食の場所を決める | |
なんとなく回って食べる、という感覚だとランチを食べそびれることがある。 屋久島はご飯を食べられる場所が限られ、営業時間も短く、島の西側には特に飲食店がない。特に1日で滝を回る場合は、先に昼食の場所と時間を決め、それに間に合うように滝めぐりの時間配分をすることが重要 |
プランその1|午前に滝をめぐり午後に観光を楽しむプラン
多くの飲食店が午前中から営業を開始するため、8〜9時頃に滝めぐりスタートになります。午前中に見応えのある滝を訪れ、昼前には宮之浦やその他の食事施設が整ったエリアに移動することで、急な空腹や食事不足を回避できるプランです。
朝早いプランとはなりますが、お昼過ぎからは滝以外の観光スポットを楽しむことができるので、時間の余裕もでき観光も堪能できる大満足プランとなっています。
プランその2|午前・午後どちらも滝をめぐるプラン
時間の余裕を確保したい方は午前午後に分けるのがおすすめです。午前に布引の滝を先に周り、一湊矢筈神社・志戸子ガジュマル園・屋久杉自然館等を観光した後、安房でご飯を食べ、午後で南部エリアの4つの滝(大川の滝、蛇之口滝、千尋の滝、トローキの滝)を回るプランです。
移動は多くなりますが、その分一日中滝を堪能したい滝好きにはもってこいなプランとなります。
プランその3|2日間に分けて滝をめぐるプラン
更に時間の余裕を持って行動したい方は、2日に分けることをお勧めします。その場合は両日共に昼食の場所と時間をあらかじめ決め、その周辺の滝を2〜3個回るプランを考え、より各滝をじっくり堪能できるプランです。
滝も網羅して、観光も満足いくまで堪能したい、そんな方は是非ゆっくり時間を作って回ることができるこちらのプランがおすすめです。
屋久島の滝めぐりを楽しむための心得
より多くの人に屋久島の滝めぐりを楽しんでもらうために、末永く屋久島の環境を守っていく必要があります。そのため、屋久島が推奨している旅のマナーや登山、トレッキングなどの滝をめぐる道中の注意点、心得を知り、より安全に滝めぐりを楽しめるようにしましょう。
屋久島の滝めぐりを楽しむための心得 | |
その1 | 【ゆとりある計画を立てる】 時間と旅行日程にゆとりを持ち、自分に無理のない旅行プランを立てましょう。 |
その2 | 【事前の準備、準備運動をする】 滝を楽しめるスポットまでは綺麗な遊歩道だけではなく山道もあります。その際に、怪我をしないためにも事前に準備運動をして、水分補給できる準備や動きやすい服装・靴の準備をしましょう。 |
その3 | 【ゴミは捨てずに持ち帰る】 誰が来てもいつでも美しい屋久島の滝を楽しんでもらえるようにしましょう。もちろんタバコのポイ捨てなども厳禁です! |
その4 | 【植物や、動物を傷つけない】 屋久島には固有種の植物や野生動物が多く生息しています。道中歩くときは、それらを傷つけたりしないよう注意しましょう。また、生態系が乱れる恐れがあるため野生動物への餌やりも禁止されています。 |
その5 | 【安全運転を心がける】 滝めぐりの車移動は山道になります。天候によっては道中滑りやすくなるので運転の際は注意し、危険運転しないようにしましょう。屋久島に生息する動物のロードキルにも細心の注意をはらいましょう。 |