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最終更新日 2025.06.30

1年中ダイビングを楽しめる沖縄|時期(季節)ごとの魅力を解説

  • 沖縄県

1年の平均気温が約23℃の沖縄県。温暖な気候の沖縄県では、1年中ダイビングを楽しめます。本記事では、沖縄ダイビングの時期ごとの魅力や時期ごとにおすすめのダイビングポイントを解説します。

沖縄ダイビングで最もおすすめの時期は台風も避けられ水温が27℃以上の10月

10月の沖縄の水温は27℃前後です。8月の水温は29℃前後あり、8月に比べると水温は下がります。そのため、プランクトンが8月より少なくなることが特徴です。プランクトンの減少により水中の透明度が高くなるため、ダイビングをより楽しめます。
さらに、10月は夏に比べ、台風の接近も少なく、海洋状況も安定します。また、10月は夏休みも終わり、ダイバーや観光客が少なくなる時期です。そのため、ゆっくりとダイビングを楽しめます。
さらに、飛行機の料金が最も高くなる8月と比べ、10月は飛行機の料金が安くなる傾向にあります。飛行機の料金が安く、台風の接近が少ない上に混雑が回避でき、水温と透明度が高いといった高条件が揃う時期が1年の中で10月なのです。このため、沖縄でのダイビングは10月がおすすめの

沖縄ダイビングの魅力を季節ごとに徹底解説

沖縄でのダイビングは季節によって見ることができる生物や水中の環境も異なることが特徴です。季節ごとの沖縄の海の水温、見ることができる生物、水中の環境やダイビングの楽しみ方は以下のとおりです。

  • 春(3月~5月)|生物の産卵や幼魚を見ることができる可能性が高い
  • 夏(6月~9月)|陸上より水中のほうが過ごしやすい(台風には要注意)
  • 秋(10月~11月)|台風シーズンが終わりスポットによってはマンタに会える可能性が高い
  • 冬(12月~2月)|透明度が高く冬限定のダイビングスポットも楽しめる

それぞれ詳しく解説します。

春(3月~5月)|生物の産卵や幼魚を見ることができる可能性が高い

春(3月〜5月)の沖縄の海は生物の産卵や幼魚など新しい命の誕生を見ることができる可能性が高いです。

【3月】
平均水温:22℃前後
出会える可能性が高い生物:
・コブシメの産卵の時期
・卵を見ることができる可能性が高い
水中の環境や楽しみ方:
・水温の低下もあり水中のプランクトンが少ない
・透明度が高い

【4月】
平均水温:23℃前後
出会える可能性が高い生物:
・クマノミやスズメダイたちの産卵の時期
・クマノミが生息する近くのイソギンチャクの裏にはオレンジ色の卵がついている可能性が高い
・コブシメの卵が孵化する直前の状態やコブシメの幼体を見ることができる可能性が高い
水中の環境や楽しみ方:マクロ写真撮影を堪能できる環境

【5月】
平均水温:25℃前後
出会える可能性が高い生物:
・アマミスズメダイ、クロスズメダイやクマノミなどの卵が孵化し幼魚を見ることができる可能性が高い
・ベラやミナミハコフグの幼魚がいることもある
水中の環境や楽しみ方:マクロ写真撮影を堪能できる環境

夏(6月~9月)|陸上より水中のほうが過ごしやすい(台風には要注意)

夏(6月〜9月)の沖縄ダイビングの魅力を以下にまとめました。夏の沖縄の気温は30℃前後です。そのため、陸上にいるより水中にいる方が快適に過ごせる可能性が高いことも夏(6月〜9月)の特徴です。

【6月】
平均水温:27℃前後
出会える可能性が高い生物:
・クマノミやスズメダイ、ミナミハコフグなどの幼魚を見ることができる可能性が高い
・青の洞窟にいるリュウキュウハタンポが孵化する季節
・リュウキュウハタンポの幼魚を見ることができる可能性が高い
水中の環境や楽しみ方:
・梅雨時期のため透明度が低くなる可能性がある
・マクロ写真撮影を堪能できる環境

【7月】
平均水温:29℃前後
出会える可能性が高い生物:
・石垣島ではマンタスクランブルにアクセスできることも増える
・マンタに遭遇できる可能性が高くなる
水中の環境や楽しみ方:梅雨明けしているため6月より透明度は高くなる

【8月】
平均水温:29℃前後
出会える可能性が高い生物:
・石垣島ではマンタスクランブルにアクセスできることも増える
・マンタに遭遇できる可能性が高くなる
水中の環境や楽しみ方:
・水温が高くなりプランクトンが増えるため透明度が低下する
・台風の時期でありダイビングができない日もある
・最新の台風情報に注意する

【9月】
平均水温:29℃前後
出会える可能性が高い生物:
・石垣島ではマンタスクランブルにアクセスできることも増える
・マンタに遭遇できる可能性が高くなる
水中の環境や楽しみ方:
・水温が高くなりプランクトンが増えるため透明度が低下する
・台風の時期でありダイビングができない日もある
・最新の台風情報に注意する

秋(10月~11月)|台風シーズンが終わりスポットによってはマンタに会える可能性が高い

秋(10月〜11月)の沖縄ダイビングの魅力を以下にまとめました。秋(10月〜11月)は台風シーズンも終わり、海洋状況が安定する季節です。

【10月】
平均水温:27℃前後
出会える可能性が高い生物:
・石垣島ではマンタが繁殖を迎える季節
・川平石崎マンタスクランブルやマンタシティなどのポイントで数多くのマンタに遭遇できる可能性が高くなる
・グルクンやイソマグロなどの群れに遭遇できる可能性も高くなる
水中の環境や楽しみ方:
・台風シーズンが過ぎ、海洋状況が安定する
・水温が下がりプランクトンが減るため透明度が高くなる
・10月は南風の季節のため夏限定のダイビングスポットに行ける時期

【11月】
平均水温:25℃前後
出会える可能性が高い生物:
・石垣島ではマンタが繁殖を迎える季節
・川平石崎マンタスクランブルやマンタシティなどのポイントで数多くのマンタに遭遇できる可能性が高くなる
・グルクンやイソマグロなどの群れに遭遇できる可能性も高くなる
水中の環境や楽しみ方:
・台風シーズンが過ぎ、海洋状況が安定する
・水温が下がりプランクトンが減るため透明度が高くなる
・11月は北風に切り替わる時期のため夏のスポットから冬のスポットへと移行する時期

冬(12月~2月)|透明度が高く冬限定のダイビングスポットも楽しめる

冬(12月〜2月)の沖縄ダイビングの魅力をまとめました。防寒性の高いドライスーツを使用すると、冬でもダイビングを楽しめます。

【12月】
平均水温:23℃前後
出会える可能性が高い生物:
・与那国島ではハンマーヘッドシャークに会える可能性が高い
・慶良間諸島ではザトウクジラに会える可能性が高い
・ウミウシに会える可能性も高い
水中の環境や楽しみ方:
・水温が下がり水中のプランクトンが減るため透明度が非常に高くなる
・北風になり冬限定のポイントに行くことができる
・夏に比べダイバーも少なく混雑が回避できる
・ウミウシも多くマクロ写真撮影を堪能できる環境
・他の季節に比べ水温や気温も低い
・防寒性の高いドライスーツを着用すると寒さや水の冷たさを気にすることなく快適にダイビングができる
・水中から上がってボートの上で過ごす際に寒さを感じることがある
・ボートコートを着用して保温すれば寒さを気にすることなくダイビングができる

【1月】
平均水温:22℃前後
出会える可能性が高い生物:
・与那国島ではハンマーヘッドシャークに会える可能性が高い
・慶良間諸島ではザトウクジラに会える可能性が高い
・ウミウシに会える可能性も高い
水中の環境や楽しみ方:
・水温が下がり水中のプランクトンが減るため透明度が非常に高くなる
・北風になり冬限定のポイントに行くことができる
・夏に比べダイバーも少なく混雑が回避できる
・ウミウシも多くマクロ写真撮影を堪能できる環境
・他の季節に比べ水温や気温も低い
・防寒性の高いドライスーツを着用すると寒さや水の冷たさを気にすることなく快適にダイビングができる
・水中から上がってボートの上で過ごす際に寒さを感じることがある
・ボートコートを着用して保温すれば寒さを気にすることなくダイビングができる

【2月】
平均水温:22℃前後
出会える可能性が高い生物:
・与那国島ではハンマーヘッドシャークに会える可能性が高い
・慶良間諸島ではザトウクジラに会える可能性が高い
・ウミウシに会える可能性も高い
水中の環境や楽しみ方:
・水温が下がり水中のプランクトンが減るため透明度が非常に高くなる
・北風になり冬限定のポイントに行くことができる
・夏に比べダイバーも少なく混雑が回避できる
・ウミウシも多くマクロ写真撮影を堪能できる環境
・他の季節に比べ水温や気温も低い
・防寒性の高いドライスーツを着用すると寒さや水の冷たさを気にすることなく快適にダイビングができる
・水中から上がってボートの上で過ごす際に寒さを感じることがある
・ボートコートを着用して保温すれば寒さを気にすることなくダイビングができる

時期ごとにおすすめの沖縄ダイビングスポット

沖縄は以下のように時期によっておすすめのダイビングスポットが異なります。

  • 春(3月~5月)|神秘的な光景であるサンゴの産卵に出会えることも 西表島
  • 夏(6月~9月)|夏だけ直行便が出てマンタにも出会える穴場の島 久米島
  • 秋(10月~11月)|マンタの繁殖シーズンは石垣島 川平石崎マンタスクランブル
  • 冬(12月~2月)|ハンマーヘッドシャークに出会える与那国島 海底遺跡ダイビング

特に魅力的なダイビングスポットについてそれぞれ詳しく紹介します。

春(3月~5月)|神秘的な光景であるサンゴの産卵に出会えることも 西表島

春は生物たちが産卵を迎える季節です。そのため、西表島ではコブシメの交接や産卵シーンを見ることができる可能性が高くなります。
さらに生物たちの卵が孵化し、スズメダイやアカネハナゴイなどの幼魚も見ることができ、色鮮やかな魚たちの群れを堪能できる可能性も高いです。
また、春の西表島の海は、マンタやイソマグロ、バラクーダなど大型の回遊魚を見ることができたり、ウミウシが増加したりと水中の生物の活発化を認めます。
大型の回遊魚が見られるポイントは流れも速く、ドリフトダイビングが中心となるため、中級者〜上級者におすすめのスポットです。
初心者は、流れがほとんどないスポットでサンゴ礁やウミウシ、色とりどりの魚を観察できます。サンゴ礁の近くでダイビングをする際は、タンクでサンゴ礁を傷つけないよう、中性浮力を意識してダイビングを行いましょう。
3月〜4月は、イソマグロやバラクーダの群れを見ることができる機会が増え、マクロ派に人気のウミウシも豊富に見つけることができる可能性が高いです。また、5月〜6月の満月前後にはサンゴの産卵が行われます。
ナイトダイビングを行うと、神秘的な光景であるサンゴの産卵に出会える可能性も高いです。しかし、サンゴの産卵の時期は水温などの影響を受けやすく予測が難しくなります。
どうしても見たい方は現地のガイドと相談しましょう。春の西表島は、生命の躍動を感じることができる貴重な時期です。

夏(6月~9月)|夏だけ直行便が出てマンタにも出会える穴場の島 久米島

夏の久米島は、透明度が高く、マンタやウミガメ、大型回遊魚など豊富な生物に出会えることが魅力です。
特に「マンタステーション」ではブラックマンタの姿を見ることができる場合があります。「マンタステーション」では、マンタにエアーの泡を直接当てない、マンタを追いかけない、などのルールを守り、注意して潜りましょう。
イマズニやトンバラといったポイントでは、ギンガメアジやバラクーダの群れを見ることができる可能性も高くなります。水温は26〜29℃と暖かいです。
また、羽田空港から久米島への直行便が1日1便、夏季限定で運航されます。那覇空港で乗り継ぐことなく久米島へ到着できるため、休日を有効に使えることも魅力です。
初心者は浅場や流れの弱いポイントで、ウミガメや色鮮やかな魚の群れを観察できます。中〜上級者はドリフトダイビングを行い、迫力ある大物の群れを観察できることも魅力です。
港から近いポイントも多いため、ランチや休憩は港に戻ってからとるスタイルが一般的です。そのため、船酔いが心配な方も安心してダイビングできます。
快適な水温と豊富な生物、東京からであれば、直行便でアクセスできる夏の久米島は、理想的なダイビングポイントです。

秋(10月~11月)|マンタの繁殖シーズンは石垣島 川平石崎マンタスクランブル

川平石崎マンタスクランブルは、石垣島にあります。マンタに会うことができる可能性が高いスポットとして有名です。
川平石崎マンタスクランブルには、サンゴの根が多くありマンタのクリーニングステーションとなっています。そのため、クリーニングのために多くのマンタが集合するのです。
特に秋はマンタの繁殖シーズンを迎え、さらに多くのマンタが川平石崎マンタスクランブルに集まります。
また、「マンタトレイン」というメスのマンタを複数頭のオスのマンタが繁殖のために追いかける様子も見ることができる場合もあります。
サンゴの根のトップから水面までの水深は8〜13ⅿ程度です。
そのため、初心者でもダイビングに挑戦できます。川平石崎マンタスクランブルでは、マンタを追いかけない、マンタの進行方向を邪魔しないなどのルールを守って、ダイビングを楽しむことが必要です。

冬(12月~2月)|ハンマーヘッドシャークに出会える与那国島 海底遺跡ダイビング

冬の与那国島では、ハンマーヘッドシャークに出会うことができる可能性が高いです。また、与那国島には海底遺跡のポイントがあります。海底遺跡のポイントは島の南側にあるため、北風が吹いてもダイビングできるのです。
ハンマーヘッドシャークに会えるポイントは最大水深約35ⅿ、海底遺跡のポイントは、水深約20~25ⅿとなります。
そのため、中性浮力が必須です。また、流れも速くドリフトダイビングになる可能性もあります。水深も深いため、中級者以上が望ましいポイントといえます。

水温や気温に合わせた時期毎のスーツやグッズでダイビングを楽しもう

時期ごとにおすすめのスーツやあると便利なグッズについて以下にまとめました。沖縄でダイビングをする際の参考にされてください。

【春~秋(3月~11月)】
平均水温:23℃~30℃
おすすめのスーツ:5㎜のウェットスーツが快適
<寒さを感じる場合>
5㎜のウェットスーツのインナーにフードベストを着用
ジャケット付きのツーピースのウェットスーツが快適
6.5㎜のツーピースのウェットスーツ(通称ロクハン)が快適
あると便利なもの:紫外線が強くなるため、帽子やサングラス、ラッシュガード、日焼け止めなど紫外線予防グッズがあると便利

【冬(12月~2月)】
平均水温:23℃
おすすめのスーツ:気温が20℃前後のためドライスーツが快適
あると便利なもの:海から上がってきたときに寒さを感じるためボートコートがあると便利

季節ごとに異なる魅力を持つ沖縄でのダイビングを満喫しよう

沖縄は季節によってダイビングポイントも異なり、見ることができる生物も変わります。そのため、1年中ダイビングを楽しむことができる貴重な場所です。
台風や風向きなどを考慮し、季節に応じたダイビングポイントで潜ることが沖縄でのダイビングを満喫する上で必要となります。安全を確保し、水中の環境や生物に配慮しながら沖縄でのダイビングを楽しむことが大切です。
季節ごとに異なる魅力をもつ沖縄でダイビングをしたい方は以下の沖縄のダイビングツアーをご覧ください。

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