島をまなぶ、ナビゲートする
最終更新日 2025.06.30
3月の沖縄ダイビングを楽しむために、おすすめスポットと防寒対策を紹介!
- 与那国島
- 沖縄県
- 石垣島
- 宮古島

冬がすぎ、春の訪れを感じる3月。沖縄では快適なダイビングができることをご存じでしょうか。本記事では、3月の沖縄ダイビングならではの魅力やおすすめのダイビングスポット、防寒対策まであわせてご紹介します。
目次
目次
3月の沖縄ダイビングがおすすめなポイントを
4つご紹介
3月の沖縄は、冬の寒さがすぎ春の暖かさを感じられる気候になります。
海中生物も繁殖シーズンを迎え、珊瑚の産卵準備の様子や幼魚の姿など、この時期ならではの特別な景色を楽しめます。特に3月前半は観光客やダイバーも少なくゆったりとダイビングを堪能できる時期です。
ここからは、3月の沖縄ダイビングの魅力を、より詳しくご紹介します。
冬の名残と春の誕生を堪能|海中生物の繁殖活動に遭遇できるチャンス
3月の沖縄の海は、浅瀬で冬によく見られるウミウシに出会えるほか、ベラやハナダイの繁殖活動も盛んになり、徐々に海の中が賑わっていく様子を堪能できます。また、「春を告げる魚」と言っても過言ではないアマミスズメダイの幼魚も見ることができます。

アマミスズメダイの幼魚
プランクトンが少ない|透明度が高い沖縄ブルーを堪能できる
3月の沖縄の海は、プランクトンが発生し始めますが、透明度の高い海をまだまだ堪能できる時期です。スポットによっては透明度が20m〜30mを記録するところもあります。美しい珊瑚や熱帯魚を見るには申し分ないシーズンです。

3月上旬はオフシーズン|観光客・ダイバーが少なくゆったりとダイビングできる
3月上旬は閑散期の終わりで、まだまだ観光客やダイバーが少なく、初心者ダイバーやブランクダイバーでも安心してゆったりダイビングできる嬉しい時期となります。また、ベテランダイバーにとっても普段混雑している慶良間諸島、宮古島、沖縄本島の「青の洞窟」などの人気スポットを少人数で堪能できるのが魅力的な時期でもあります。
水温が22℃前後|一足先に春を感じるダイビングができる
3月の沖縄は、暖かさが増し一足先に春の訪れを感じられる気候になります。平均水温も22℃と、本土の人気ダイビングエリアの伊豆の3月平均水温14℃〜15℃と比較しても温かい水温となっています。早いビーチでは、3月に海開きをするところがあるほどです。
3月の沖縄でおすすめのダイビングスポットを島別に紹介
3月の沖縄は、北から北東にかけての風の発生率が高く、潜れるスポットは比較的冬場に潜るスポットと類似してきます。透明度も高いため、より地形を楽しめる地形ポイントが人気です。中でもおすすめのスポットを島別にご紹介します。
- 沖縄本島
- 石垣島
- 宮古島
- 与那国島


沖縄本島
沖縄本島には、数多くのダイビングスポットが存在しています。ここからは、奥武島ビーチ、レッドビーチ、水納島、瀬底島など、中でもおすすめのスポットをレベル別でご紹介します。
青の洞窟|沖縄本島屈指のダイビングスポット【初心者向け】

沖縄本島で人気No.1スポットと言っても過言ではないのが青の洞窟です。日常生活で決して見ることのできない神秘的な青さと、輝く水面が多くのダイバーを虜にしています。
スポット | 恩納村の真栄田岬 |
---|---|
アクセス | 那覇空港〜 車で約60分 |
ダイビングスタイル | ボート【おすすめ】/ビーチ |
スポットの特徴 | 半水面の洞窟になっていて、洞窟内に差し込む太陽の光が海底の白い砂に反射して神秘的な青さを生み出している |
最大水深 | 10m |
その他 | 観光地としても人気なため、駐車場やトイレ、展望台や売店なども充実している |
辺野古・大浦湾|絶滅危惧種のジュゴンの生息地として有名【中級者向け】

ジュゴンの生息地として有名で、近年では大規模なアオサンゴの群衆が発見されました。しかし、米軍の普天間基地の移転地として候補に上がっており、貴重な大浦湾の自然が壊滅の危機に瀕していると言われています。
スポット | 沖縄県名護市南部に位置する湾 |
---|---|
アクセス | 那覇空港〜 車で約80分 |
ダイビングスタイル | ボート |
スポットの特徴 | 本島最大級の海草藻場と広大な珊瑚群衆が見もの。「ブルーストライプ」「ブルーストライプ2」「ブルーストライプ3」と他にも点々とダイビングスポットがあり、どれもボートで10分以下の距離のため1日で数カ所回ることができる。 |
最大水深 | 30m |
その他 | 夏場は南風が強いため案内しておらず、11月〜5月の期間限定スポットとなっている。 |
伊江島|地形派ダイバーの聖地【初心者〜上級者】

沖縄本島の本部港からフェリーで30分〜40分で行けることもあって、「日帰りできる離島」としても人気です。島の周辺には多数のダイビングスポットが点在しています。第二次世界大戦の終盤、過酷な地上戦の舞台となりました。クマノミやハナダイなどのフィッシュウォッチングが人気です。
スポット | 本部町の北西約9kmに浮かぶ島 |
---|---|
アクセス | 那覇空港〜本部港 車で約90分 本部港〜 フェリーで約40分 |
ダイビングスタイル | ボート |
スポットの特徴 | 大洞窟、水中トンネル、クレパスなどが数多く広がる。また、濃い青色の海は「伊江ブルー」と呼ばれ、透明度が40mを超えるスポットもある。 |
最大水深 | 40m |
その他 | ショップによってはアドバンス以上、推奨本数20本以上などと定めているところもあるので事前に確認すること。 |
石垣島

沖縄本島から南西に約410km離れた八重山諸島の中心となる島が石垣島です。透明度の高い海と、マンタやウミガメが見られる島として人気を誇っています。また、ミシュラン・グリーンガイドで三つ星を獲得した川平湾や様々な観光地もあり、ダイバーだけでなく観光客にも人気な島です。
島の位置 | 沖縄本島から南西に約410km |
---|---|
アクセス (石垣空港まで) *飛行機のみ |
【主要都市からの直行便】
羽田空港〜 約3時間30分 関西国際空港〜 約2時間45分 中部国際空港〜 約3時間 福岡空港〜 約2時間 那覇空港〜 約1時間 |
黒島|高確率でのマンタ遭遇エリア【初心者〜上級者】

マンタの遭遇率が高い「黒島V字」が有名なエリアです。水面に発生するプランクトンを捕食するためにマンタが大きな口を開けて飲み込む光景に圧倒されます。この時期はコブシメの求愛行動や、産卵を見られる貴重な時期でもあります。

スポット | 石垣島の南西約18km |
---|---|
アクセス | 石垣港離島ターミナル〜 フェリーで約30分 |
ダイビングスタイル | ボート |
スポットの特徴 | なだらかな砂地エリアから、ダイナミックなドロップオフエリアまで様々で幅広く楽しめる。 |
最大水深 | 27m |
その他 | コブシメの産卵期はこの時期だけ。 |
西表島|東洋のガラパゴス【中級者〜】

希少な生態系が数多く生息し「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる西表島は、2021年に世界自然遺産に登録されてからさらに注目を集めています。中でも「鹿ノ川・中の瀬」はこの時期、マンタのクリーニングステーションとなっていて、遭遇率が一気に上がります。
スポット | 沖縄本島から400km南西にある八重山諸島のひとつ 台湾からはわずか200kmに位置する |
---|---|
アクセス |
石垣島離島ターミナル〜 西表島上原港まで高速船で約50分 【ツアーの集合場所になることが多い】 西表島大原港まで高速船で約40分 |
ダイビングスタイル | ボート |
スポットの特徴 | 南から流れてくる、世界最大級の大暖流である黒潮の影響で100カ所近いダイビングスポットが開拓されている。 |
最大水深 | 20m |
その他 | 外洋を潜るときは、安定した中性浮力や、潜行スキルなど最低限のスキルが必要。ショップによっては推奨本数があるところもあるため、事前に確認すること。 |
大崎|冬場のメインスポット【中級者向け】

マクロ好きにはたまらないスポットで、冬には多くのウミウシが見られるエリアです。3月は、コブシメの求愛・交渉・威嚇などのシーンを間近で楽しめるシーズンとなっています。
スポット | 石垣島の北西部にある屋良部半島の南西端付近 |
---|---|
アクセス | 石垣島離島ターミナル〜 車で約30分 |
ダイビングスタイル | ボート |
スポットの特徴 | 砂地エリアから珊瑚が広がるエリアで、ミノカサゴや多種多様のウミウシを見ることができる。 |
最大水深 | 35m |
その他 | 砂地エリアや貴重な珊瑚エリアが多いため、安定した中性浮力を取れるスキルが必要。 |
宮古島
沖縄本島から南西に約300kmに位置し、大小6つの島(宮古島、池間島、来間島、伊良部島、下地島、大神島)からなる宮古島は、様々なダイビングスポットが点在しています。特に3月は、冬から春へ移行する穏やかな気候でダイビングを楽しむのに適しています。年間を通して観光地としても人気のエリアです。
島の位置 | 沖縄本島から南西に約300km | ||
---|---|---|---|
アクセス *飛行機のみ |
【宮古空港まで】 | 【下地空港まで】 | |
羽田空港〜 約3時間 関西国際空港〜 約2時間半 (季節運行) 中部国際空港〜 約2時間半 (季節運行) 那覇空港〜 約45分 石垣空港〜 約30分 多良間空港〜 約25分 |
羽田空港〜 約2時間40分 成田空港〜 約2時間50分 関西国際空港〜 約2時間半 神戸空港〜 約2時間5分 那覇空港〜 約50分 石垣空港〜 約30分 多良間空港〜 約25分 |
三大地形ダイビングポイント|地形ダイビング好きに大人気【中級者〜上級者向け】

引用:宮古島Style
宮古島本島の平良港からボートに乗って30分ほどで行けるので、宮古島でダイビングをするなら一度は潜っておきたいおすすめスポットです。
魔王の宮殿 【初心者向け】 |
アントニオ・
ガウディ 【中級者向け】 |
通り池 【上級者向け】 |
|
スポット | 宮古島の下地島の西側にあり 全て近いところに位置している |
||
ダイビングスタイル | ボート | ||
スポットの特徴 | 3つの部屋で構成されたような入り組んだ洞窟 | 芸術的なアーチが重なった地形 | 淡水と海水のブルーからグリーンへのグラデーション |
最大水深 | 25m | 35m | 25m |
その他 | 複雑な地形を進むので安定した中性浮力が必要 |
七又アーチ|宮古島真・三大ポイントの1つ【初心者向け】

宮古島真・3大ポイント『下地島:魔王の宮殿』『宮古島東海岸:エンジェルケーブ』そして『七又アーチ』。柱が乱立しているその様子から『パルテノン神殿』と比喩されており、他の地形ポイントとはまた違う雰囲気を醸し出している。
スポット | 宮古島の南側で、七又海岸沖 |
---|---|
アクセス | ボート船での移動のみ |
ダイビングスタイル | ボート |
スポットの特徴 |
独特な地形により、樹の年輪の中を泳いでいるような感覚になる 流れによってできたであろう滑らかな水底や壁面が特徴 |
最大水深 | 10m |
ガオー|高確率でマンタに遭遇できる水路スポット【初心者〜中級者向け】

ライオンが吠えているように見える岩があることから「ガオー」と呼ばれ、迷路のような水路が広がるスポット。案内するガイドによってダイビングコースも様々で、行くたびに違う景色を楽しめるスポットです。
スポット | 宮古島南岸 |
---|---|
アクセス | ボートでの移動のみ |
ダイビングスタイル | ボート |
スポットの特徴 | 流れがないのでゆったりダイビングができ、水路を抜けた先にゴロたの広場もあり穏やかなダイビングができるスポット |
最大水深 | 25m |
与那国島
台湾までわずか111kmの位置にあり、ドラマのロケ地としても有名な与那国島。聖地巡礼や観光名所としても人気ですが、この時期に与那国島を訪れるダイバーの目的は、なんと言ってもハンマーヘッドシャークの大群でしょう。
島の位置 | 沖縄本島から520km、八重山諸島の最西端 |
---|---|
アクセス |
【飛行機】与那国空港まで 那覇空港〜 約1時間20分 石垣空港〜 約30分 【フェリー】石垣島ー与那国島間 毎週火曜日、金曜日 約4時間 |
西崎|与那国島屈指のダイビングスポット【中級者〜】

南の根やハンマーヘッドロックなどのスポットを総称して西崎と呼ばれており、日本で最初に夕日が沈むところが見られる場所としても有名です。高確率でハンマーヘッドシャークの群れに遭遇できるスポットとなっており、多くのダイバーが集まります。
スポット | 与那国島の最西端 |
---|---|
アクセス |
与那国空港〜 車で約10分 港からボート移動で約5分 |
ダイビングスタイル | ボート |
スポットの特徴 |
巨大なビルのような根に捕まり大物を狙うバクチダイブ 当たれば壮大な景色が見られるスポットでもある |
最大水深 | 35m〜 |
その他 | 流れが早いことが多いので、ガイドの指示に必ず従う |
遺跡ポイント|海中の太古のロマンに思いを馳せる【中級者〜】

与那国島の大人気スポットである海中遺跡は、多くの謎を秘めており、人工的に作られた古代遺跡なのか、はたまた自然に作られたものなのか、いまだ解明されていません。潮流の影響も強く受けるので毎日潜れないスポットの一つです。島の南側に位置しているので冬から春にかけてのこの時期がおすすめシーズンです。
スポット | 島の南東部「新川鼻」の崖直下 |
---|---|
アクセス | ボートで移動 |
ダイビングスタイル | ボート |
スポットの特徴 |
「城門」「メインテラス」「スタジアム」などと名付けられた見どころがいっぱいあり、 太古のロマンに思いを馳せたダイビングができる |
最大水深 | 25m |
その他 |
夏の風に弱いため、この時期が狙いやすい 潮の流れが速いので安定した中性浮力を取れることが大切 |
Wアーチ|冬の三大ポイントの1つ【中級者〜】

その名の通り、2つのアーチと水中立神岩と呼ばれる大きな岩があり、地形好きの探究心をそそるスポットです。魚影も濃く、珊瑚の育ちもいいスポットです。
スポット | 与那国島の南西に位置している |
---|---|
アクセス | ボートによる移動 |
ダイビングスタイル | ボート |
スポットの特徴 |
水深10mからある一つ目のアーチを抜けると、 水深15mからゆっくり降って水深23mまでいくアーチの中に 差し込む幻想的な光が特徴的 |
最大水深 | 30m |
3月の沖縄ダイビングは防寒対策も万全に!
3月は春先といえど、まだ肌寒く感じることもある時期です。ダイビング前後の防寒対策を万全にすることで、より快適に沖縄ダイビングを楽しみましょう。
ダイビング前 | ダイビング中 | ダイビング後 | |
対策 | 船中での上着の着用ホットクリーム | ドライスーツ ウェットスーツ(5ミリ)+フードベスト |
ボートコート >ホットドリンク |
その他 | 3月の沖縄は、日中は暖かく感じることが多いが、突発的な天候や海況の変更に対応できるように備えておく |
3月の沖縄でゆったりしたダイビングを満喫しよう
3月の沖縄は観光客が少なめでゆったりとダイビングでき、観光地もハイシーズンの8月に比べると空いている場合が多いです。しかし、3月後半は沖縄旅行のニーズが増える時期で、前半に比べると観光客は多いので注意しましょう。
空港 | 往復航空券費用目安 |
羽田空港〜那覇空港 | ¥29,940〜 |
羽田空港〜石垣空港 | ¥48,750〜 |
羽田空港〜宮古空港 | ¥62,025〜 |
羽田空港〜与那国空港 | ¥87,087〜 |
※2025年4月17日時点での調査結果です
※実際の料金は各航空会社の予約サイトからご確認ください
あくまでこれは目安ではありますが、春休みシーズンになるとさらに値上がりすることが予想されます。
こちらから沖縄の色々なダイビングツアーの情報を確認できます。ぜひご参考にしてください。