島をまなぶ、ナビゲートする

最終更新日 2025.06.20

屋久島旅行時に気をつけたいマナー・ガイドライン

  • 屋久島

屋久島は日本で初めて世界自然遺産に登録された島です。数千年の時をかけて形づくられた屋久島の貴重な自然を守るため、訪れる私たちも知っておかなければならない事柄があります。
気付かずに島の自然や現地の習慣・文化を損なわないよう、訪問前に地元でまとめられたガイドブックに目を通しておきましょう。

島にはエコツアーのガイドさんもいらっしゃいます。知識と経験豊富な地元ガイドの方と島を回ると、自然のみならず島の暮らしや文化も詳しく知ることができて、より奥深く屋久島を味わうことができます。

目次

    目次

      島で大切にしている憲章

      屋久島憲章(屋久島町HP)

      旧上屋久町と屋久町が合併して屋久島町が成立する際、住民の皆さんが何を地域づくりの柱とするのか、過去の取り組みや歴史を踏まえ言葉にまとめ直した島の精神のような憲章です。島を未来に受け継ぐため今活動しているみなさんもよりどころにしている大切な内容をぜひご一読ください。

      また憲章の作成の中的人物だった柴鐵生氏が朗読した動画も作成されています。

      島を楽しむマナー・ガイドブック

      屋久島で登山する時に気をつけることや、動植物を傷つけないために知っておくべきことが気になるという方にお勧めしたいのが下記4点。よくまとまっていて読みやすいです。(いずれもPDFです)

      登山者のためのYAKUSHIMAマナーガイド(屋久島環境文化財団HP)

      屋久島で登山する際の注意点、服装・持ち物ガイドです。縄文杉やウィルソン株の保護についても説明されています。屋久島で登山しようという方はまずはこちらをどうぞ。

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      登山者のためのYAKUSHIMAマナーガイド
      ウミガメ観察ルールガイド(屋久島環境文化財団HP)

      屋久島が属する鹿児島県は日本一のウミガメ上陸産卵地。特に屋久島の北西部、永田浜は北太平洋最大のアカウミガメの産卵地です。5月~7月にかけての産卵期は観察会も開催されています。観察にあたってのマナーやルールがガイドブックにまとめられています。

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      ウミガメ観察ルールガイド
      西部地域ルールガイド(環境省九州地方環境事務所HP)

      屋久島の西部は島で唯一、海岸から山頂まで途切れず緑の森が広がる地域です。亜熱帯から亜寒帯の植生の垂直の分布は、屋久島が世界遺産になった理由でもあります。西部地域はこの垂直分布が眺められる貴重な場所で、ヤクシカやヤクザルなど生き物も多数生息しています。そんな西部地域を訪れる際に気をつけて頂きたいことがまとめられています。

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      西部地域ルールガイド
      携帯トイレリーフレット(屋久島環境文化財団HP)

      山岳部からのし尿の積み下ろしは屋久島の非常に大きな負担になっています。各自でお持ち帰りが可能な携帯トイレご利用の協力に関するお願いです。

      詳細を読む
      携帯トイレリーフレット

      公認ガイド制度

      島の自然を誤って損なったりせず屋久島の森や山を歩きたい、貴重な動植物の生態や地元の文化・習慣を詳しく知りたいという方は、ぜひ現地ガイド同行のツアーをご利用下さい。

      屋久島にはエコツアー実施のための知識や経験をそなえたガイドを認定する公認ガイド制度があります。
      認定は、山・川・海などフィールドごとの専門資格を有する、屋久島の自然や生活・文化について学ぶ講座を受講している、一定のガイド実務経験を積んでいるなど、ガイドの知識や経験に応じ3段階に分かれてなされます。

      最新の公認ガイド一覧は下記ページからご覧いただけます。

      場所・分野ごとのルール

      山岳信仰が根付く屋久島の山岳部は、もともと神聖とされてきた場所。その山岳部立ち入りに際し留意いただきたいマナーやルールが示されています(縄文杉に向かう荒川登山口への車両乗り入れ規制もあります)。屋久島で登山される方はぜひご一読ください。
      また亜熱帯から亜寒帯の植生が広がる屋久島の希少な動植物を損なわないための条例やルールも定められていますので、合わせてご確認ください。

      山岳部保全に関するルール

      動植物保護に関するルール