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最終更新日 2025.06.19

屋久島縄文杉・トレッキング情報

  • 屋久島

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      最大級の屋久杉・縄文杉

      縄文杉は確認されている屋久杉の中で最大級、杉として日本で最も幹回りが太い老大木として知られており、屋久島のシンボルのような存在です。樹高は25.3m、周囲16.4mのずんぐりした樹形は、台風が数多く襲来する屋久島の強い風に耐えてきたことを物語っています。

      縄文杉が発見されたのは1966年。名前の由来は、発見された当時推定された樹齢が4,000年以上で縄文時代から生きているからという説と、表面の激しい凹凸が縄文式土器のようだからという説があります。
      樹齢は2,170年から7,200年まで諸説あり、正確な樹齢は未だ明らかになっていません。ただ、屋久島の厳しい自然を生き抜いてきた縄文杉の存在感・迫力は圧巻で、見るものを圧倒します。

      2002年12月積雪のため長さ5m・太さ1mの枝が折れましたが、その枝も樹齢約1,000年で「いのちの枝」と名づけられ安房の屋久島自然館に展示されています。

      縄文杉
      小杉谷
      ウィルソン㈱
      大王杉
      夫婦杉

      縄文杉トレッキングルート

      トレッキングルート地図

      縄文杉トレッキングマップ

      トレッキングルート概要

      【標高】600m~1,310m(標高差700m)
      【歩行距離】約22.0km
      【所要時間】(登山口から)10~11時間
      【登山口へのアクセス】安房から車で45分。3月~11月は一般車両の乗り入れが規制されており、屋久島自然館から登山バスで移動するか、貸切バス・タクシーの利用が必要になります。
      なお、入山にあたっては山岳部環境保全協力金・日帰り1,000円、山中泊2,000円(対象:中学生以上)の納入が必要です。

      トレッキングコース上の見どころ

      小杉谷

      小杉谷は1924年から1970年にかけて杉の伐採で栄えた集落です。最盛期には133世帯・540人もの住民が暮らし、商店や理髪店もありました。今では石垣と空き地が残る小・中学校跡地のほか、休憩舎もあります。

      小杉谷

      ウィルソン株

      豊臣秀吉が島津氏に命じて伐採させたとされる大きな杉の木の切り株。アメリカの植物学者アーネスト・ウィルソンにちなんで名づけられました。内部は10畳ほどの巨大な空洞の祠になっていて、見上げると切り株がハートの形に見える場所があります。

      ウィルソン㈱

      大王杉

      縄文杉が発見されるまで屋久島で最大とされていた杉。樹高24.7m、周囲11.1mで推定樹齢は3,000年とされています。両手を広げたような枝ぶりはまさに大王の名にふさわしく、威風堂々としたたたずまいです。

      大王杉

      夫婦杉

      2本の杉の枝が接して融合し、仲良く手をつないでいるような姿の夫婦杉。向かって右が夫、左が妻とされています。もともと融合しやすい杉ですが、離れた杉同士が高い位置でつながっているのは珍しいことです。

      夫婦杉

      トレッキング時の注意事項

      体力・健康管理

      トレッキングはある程度の体力を必要とします。事前にガイドブック等で予備知識を得るように努め、コースの難易度をご確認下さい。
      また日頃のトレーニングなどで体力維持に努めてください。(屋久島は年間降水量が多い島です。雨天時には通常時と比べさらに体力を必要とする場合があります。)
      トレッキング前日には十分な睡眠をとり、睡眠不足を避けて万全に体調を整えるようにしましょう。

      装備・服装

      高い標高まで登ったり、天候が変わったりして、気温が低下することもあります。雨天になることもあるので、服装・装備を十分調えてトレッキングに行きましょう。(下記は参考例です。)

      持ち物・装備:雨具(ゴアテックス素材等の上下セパレートタイプ)、セーター・フリース等の防寒着、軍手・手袋(滑り止め加工がされているもの、季節によっては防寒用のもの)、トレッキングシューズ(防水のもの。スニーカー・運動靴は不可)、ザック、懐中電灯またはヘッドライト、折り畳み傘、水筒、行動食(飴やチョコレートなど糖分の補給になるもの)、常備薬、救急薬(絆創膏・シップ等)、地図、時計、ごみ袋、タオル、ティッシュ、電池、健康保険証、着替え・替えの下着

      服装:帽子(特に寒い時期は保温性が高く、耳まで隠れるもの)、厚手の靴下、山歩き用のスラックス(動きやすいもの、ジーパン不可)、長袖・半袖シャツ(速乾性のあるもの)

      登山前の準備

      トレッキング・登山で山に入る際には必ず登山届けを提出しましょう。
      また、必ず事前に登山道の状況を確認しましょう。登山道が荒れていたり、利用できない状態になっていることもあります。

      登山時のマナー

      屋久島の環境を守るため、ゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。またトレッキング時に限らず、動植物の採取はお控えください。
      トレッキングコース上にトイレはありますが、場所と数に限りがあります。屋久島では自然環境保護のためにも「携行トイレ」の利用が推奨されています。

      コース上での注意事項

      縄文杉トレッキングコースの大半はトロッコ道を通ります。トロッコ道を通るときは線路等施設を傷つけないよう注意し一列で歩きましょう。休憩は退避場所で取り、線路上では休まないようにしましょう。
      縄文杉やウィルソン株は保護のため展望デッキや立ち入り禁止区域が設けられています。見学・観察の際はこれら規則を守り、縄文杉・ウィルソン株の保護に努めましょう。

      ※詳しくは屋久島トレッキングのコツ・注意事項もご覧ください。

      縄文杉トレッキング参加ツアー

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